2019年11月11日、中国メディアの海外網は、「混乱が続く香港で日本人観光客が中国本土人と間違えられて襲撃された」と報じた。

記事は、香港メディア・橙新聞の11日付報道を引用。香港の繁華街・旺角（モンコック）で同日午後、多くのデモ参加者が道路を封鎖し物を燃やす騒ぎを起こし、午後3時には警察が放水車で参加者らを駆逐したものの、同5時ごろに再び参加者らが集まり道路をふさいだと伝えた。

そして、「現場でデモの様子を撮影していた日本人観光客が中国本土人に間違えられ、デモ参加者から殴打されて頭部から流血、救急隊員から応急処置を受けた」と伝えている。香港メディアの記事には、日本人とみられる男性が頭から出血している様子を写した現場の写真が複数枚掲載されている。

香港では8日にデモ参加者の大学生が死亡したことで、デモ参加者と警察との対立がエスカレートしている。香港特区の林鄭月娥（キャリー・ラム）行政長官は11日夕の記者会見で「現在の最優先事項は暴力を停止し、社会の平静を取り戻すことだ」と呼び掛けた。（翻訳・編集/川尻）