Record China 2013年8月23日(金) 11時30分
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22日、牛肉の世界には日本の神戸牛にまつわる「伝説」がある。神戸牛は音楽を聴き、ビールを飲み、マッサージ機でマッサージされて育つというのだ。資料写真。
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2013年8月22日、人民日報によると、牛肉の世界には日本の神戸牛にまつわる「伝説」がある。神戸牛は音楽を聴き、ビールを飲み、マッサージ機でマッサージされて育つというのだ。神戸牛の肉は脂肪がまだらに入った霜降りで、脂肪の量は多く、煮ても焼いてもおいしく、値段はとびきり高い。こうした特徴は「伝説」と関係がある 神戸牛は7−8切れ入った150g入り1パックが約500元(約8000円)で売られている。500gは1500元(約2万4000円)ほどだ。だがブラックユーモアのような話だが、中国では長年にわたり神戸牛は輸入されていない。中国中央テレビ局(CCTV)の「毎週質量報告」が今月20日に伝えたところによると、北京や上海などで「神戸牛」を出しているレストランは、国産牛肉を神戸牛と称して出しているか、検疫を通っていない安全面に問題がある密輸神戸牛を出しているか、どちらかだ。
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日本の高級牛肉の産地は、牛海綿状脳症(BSE)の発生地でもあり、中国は国民の健康を守るため、2001年から日本産牛肉の輸入を全面的に禁止している。02年には当時の中国衛生部(衛生省)と国家質量監督検験検疫総局(質検総局)が「牛海綿状脳症の発生国・地域の牛・羊を含む製品の輸入と販売の禁止に関する通知」を出した。今でもまだ日本の牛肉と関連製品は輸入が禁止されており、主な輸入元は米国とオーストラリアだ。
質検総局が提供した今年7月25日版の「動物疾病流行国・地域からの輸入を禁止する動物および動物製品の一覧表」によると、日本の牛肉は明らかにリストに入っている。日本は牛肉と関連製品の輸入が禁止されているだけでなく、偶蹄類と家禽類、およびこれらの関連製品も口蹄疫や鳥インフルエンザのため輸入が禁止されている。
▽国産牛肉を神戸牛と偽る
上海市食品薬品監督管理局の法律執行担当者によると、上海市の複数の日本料理レストランを対象にこのほど強制検査を行った。最初に検査した店では、責任者が客に対し、店で出している牛肉は日本からの輸入肉だと保証していたものの、検査により実は国産肉またはオーストラリアからの輸入肉だったことがわかった。同担当者はこの店から国産牛肉やオーストラリア牛を購入した時の発送伝票を押収した。ほかの多くの店は牛肉の来歴の整った証明書を提出できなかった。
▽巨額の利益が密輸を誘発
調査によると、一部の日本料理レストランで出している牛肉は確かに日本産だが、密輸ルートで輸入されたものだ。上海出入境検験検疫局によると、01年に日本産牛肉の輸入が禁止されると、上海市の出入国管理部門で摘発される密輸日本産牛肉の件数・数量が増加し始めた。07年にピークを迎え、ここ数年は検査の強化により、摘発件数・数量は目立って低下している。
上海市や北京市などの出入国管理部門で実地に調査してみた。午後9時に上海浦東国際空港に到着した日本の成田空港からの便では、検査担当者が入国する荷物のサンプル検査数を増やしたとみると、乗客2人が6つの荷物を置き去りにして姿を消した。X線で検査したところ、牛肉20ブロックが入っており、重量は80kgを超過。これまでの調査を踏まえると、この密輸牛肉がレストランで提供された場合、価格は30万元(約485万円)ほどになる。
ある法律の専門家が指摘したところによると、日本産牛肉の密輸が耐えないのは高い利益が望めるだけでなく、処分が甘く、警告や戒めになっていないことも原因の一つだ。「輸出入動植物検疫法実施条例」の規定によると、検疫を通っていない動植物は国内に持ち込むことができず、この規定に違反すると5000元(約8万円)以下の罰金を科せられることになっている。
ある専門家の話によると、BSEは人の体と牧畜養殖産業に非常に大きな損害を与える可能性があるため、中国ではBSE発生地域からの牛肉製品の輸入を禁止している。中国では神戸牛を売ることはできず、売っていたら本物かどうかにかかわらず違法な行為だという。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)
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