宮崎駿監督「風立ちぬ」への喫煙批判、「禁煙を盾に銃口」―華字紙

Record China    2013年8月24日(土) 13時30分

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23日、華字紙・日本新華僑報は禁煙推進団体の抗議の標的となった宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」の問題点を検証した。資料写真。

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2013年8月23日、華字紙・日本新華僑報は禁煙推進団体の抗議の標的となった宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」の問題点を検証した。

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今年7月20日に公開されたアニメ作品「風立ちぬ」は、上映1カ月で国内観客動員数580万人を突破。興行成績75億円を超える大ヒットとなった。この作品がこれまでの宮崎作品と異なるのは、絶賛される声の他に批判の声が上がっている点だ。

NPO法人・日本禁煙学会は、「風立ちぬ」がメディアによるたばこの広告・宣伝を禁止した「たばこ規制枠組み条約」に違反し、未成年者喫煙防止法にも抵触する恐れがあると指摘、法令を順守した映画制作を求める要望書を公表した。

作品の中で片時もタバコを離さない主人公の姿が、青少年に悪影響を与えるというのが同団体の主張。「このアニメを見たら、猛烈にタバコが吸いたくなった」というツイッターへの書き込みが少なからずあるのも事実だ。しかし、主人公が生きた当時の日本では喫煙は一般的であり、写実的な描写にすぎないという声も多い。

宮崎駿監督自身が有名な愛煙家であり、2011年の東日本大震災では被災地にタバコ200カートンを贈っている。「風立ちぬ」の主人公が吸っているタバコの銘柄は、宮崎監督が愛する今では販売中止となった「チェリー(戦時中は桜と改名)」だ。このため、タバコを手放さない主人公に宮崎監督が自身の姿を投影しているとの見方もある。

喫煙が健康に有害なのは事実だ。だからといって、過去の出来事を今の時代に伝え、過ぎ去った時代を懐かしむことができるような映画に対し、禁煙を盾に銃口を向けるような性急で強引な批判をすべきではないのではなかろうか。(翻訳・編集/本郷)

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