Record China 2019年11月17日(日) 22時50分
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15日、中国青年報は、中国で日本式の「おひとりさま」が流行しているが、独身の若者に対して偏見を持つべきではないとする記事を掲載した。資料写真。
2019年11月15日、中国青年報は、中国で日本式の「おひとりさま」が流行しているが、独身の若者に対して偏見を持つべきではないとする記事を掲載した。
記事はまず、中国で「日本式おひとりさま」が流行しているような感じだが、中国では否定的な意味合いで「おひとりさま」が語られることが多いと指摘。例えば、中国中央テレビ(CCTV)は、「日本式おひとりさま、結婚しない悪循環」と題し、「中国では親が結婚をせかすが、日本では国が結婚をせかしている。結婚しない人が増えていることが日本の人口減少をもたらしており、18年には43万人も減少し、この10年で最も減少幅が大きくなった」と報道しているとした。
その上で、「人口学の角度からすると、多くの若者が結婚しないことを選択するなら、人口構造に影響を与えるのは必然」と指摘。独身者の増加には高齢化の加速が伴い、社会の労働力はますます減少して高齢者が増加してくので、これは「社会保障システムと安定した経済成長にとって間違いなく大きな挑戦である」と論じた。
記事によると、中国の独身問題はまだ「悪循環」に陥るほどには至っていないが、「近隣諸国の現状を見ると将来に対する不安を感じる」という。記事は、中国国家統計局と民生部のデータによると、18年の結婚率は7.2パーミル(千分率)だったが、6年前は10パーミルだったと紹介。「過去数十年の飛躍的な経済成長と人口ボーナスは密接な関係にあり、大量の労働力が中国経済発展の基礎となっていた。高齢化の傾向が変わらなければ、経済の持続的な発展に影響を与えるのは必至である」と分析した。
一方で記事は、「独身現象は、単に人口の角度から見るべき問題ではない」とも指摘。独身でいる理由は人によって異なり、環境がどんなに変化しても「恋愛と結婚は個人の選択の自由である」と強調した。そして、「この点で若者は、盲目的に流行に乗って自分を流行の奴隷とする必要はなく、絶対に結婚して子どもを産まなければと自分に圧力をかける必要もない。実際の状況に応じて、自分に合った恋愛観や結婚観を形成し、これを行動の指針とすべきである」と論じた。
さらに「自主的な独身であろうと、受動的な独身であろうと、外部の人はより寛容になり、『せかす仕方での関心』は示すべきではない」と主張。多くの若者は上の世代から結婚をせかされることに不満を抱いているが、その多くが「結婚したくないわけではなく、適切な伴侶が見つからないだけである」と指摘した。
そして、「若者の独立性が強くなり、特に女性の経済力が高まるにつれて、結婚に対する依存心が薄らいでおり、独身に別れを告げるかどうかは多くの場合個人の選択にかかっている。したがって、外部の人は若者の恋愛や結婚の選択について忍耐と尊重の態度が必要であり、そうすることで若者の幸福に寄与できる」と結んだ。(翻訳・編集/山中)
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