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2007年4月27日、中国政府が発表した楊潔チ新外交部長の就任は、各国メディアに驚きをもってむかえられた。ロイター通信は「不可解」、AP通信は「突然」と受けとめている。
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2007年4月27日、中国政府は李肇星(リー・チャオシン)外交部長の退任と、楊潔チ(ヤン・ジエチー)副外交部長の外交部長就任を発表した。このニュースを各国のメディアは驚きをもって迎えたが、ロイター通信はこの人事を「不可解」、AP通信は「突然」と受けとめている。
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AP通信は楊外交部長を外交部きってのアメリカ通と紹介。上海市出身の57歳で、1970年代初期にイギリスのロンドン経済学院(London School of Economics)に留学、卒業後外交部に配属された。ブッシュ元大統領が1972年に北京市にアメリカ合衆国連絡事務所を設立した際に、通訳を担当。ブッシュ元大統領から「タイガー・ヤン」とあだ名で呼ばれるほどの仲となった。このことから、息子のブッシュ現大統領が就任した年に駐米中国大使に抜擢されたとしている。
このように、アメリカと太いパイプを持つ楊氏が新外交部長に就任したことは、温家宝首相の外交政策のなかで中・米関係がきわめて重要な位置にあることを示しているとAP通信はみている。(翻訳/編集本郷智子)
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