2013年8月26日、AFP通信によると、不倫専門出会い系サイト「アシュレイ・マディソン（Ashley Madison）」が、香港を足がかりに中国本土市場進出を目指している。28日付で環球時報（電子版）が伝えた。

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02年に設立されたアシュレイ・マディソンは世界15以上の国・地域にユーザー2000万人以上を擁しており、昨年は日本とインド市場に進出し、今年8月23日には香港への上陸を果たした。「人生は短いが、不倫は無限」などのキャッチフレーズを掲げ、「もし自分の結婚生活に不満があるのならば登録し、第2の春を探そう」と、サイトへの加入を呼びかけている。

香港では、現地の宗教団体などから「中国人は結婚生活と家庭をとても尊重している。われわれは自分たちの価値観を堅持し、婚姻と家庭の安定を守らなければならない」などの抵抗を受けている。また、香港家庭計画指導会のスポークスマンは「相互の理解や認識がない状況では、いかなる形式の不倫も夫婦関係を傷つけ、最終的には家庭の崩壊を招く」と批判した。

一方、香港中文大学の林正曼（リン・ジョンマン）教授は「結婚の概念は中国の都市部では日々脆弱になっている」としたが、日本で数カ月間の内にユーザー100万人を集めたほど大成功はしないだろうと予測した。

しかし、同サイトはこれまで香港では何の宣伝活動もしてこなかったにもかかわらず、昨年1年間で香港からは32万回、中国本土からは64万回以上のアクセスがあった。こうした状況に、同サイトの創業者でもあるノエル・バイダーマン社長は「香港は今まさに人間関係と婚姻関係の転換期に差しかかっている。このチャンスを上手くものにできれば成功する」と自信を示している。（翻訳・編集/HA）