Record China 2013年9月2日(月) 18時10分
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2日、東アジアの研究者として知られるエズラ・ヴォーゲル米 ハーバード大名誉教授は記者会見し、中国が直面する課題として腐敗の蔓延、経済成長率の鈍化、不十分な医療制度などを指摘したほか、日中間の紛争解決へ早急に話し合うべきだと強調した。
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2013年9月2日、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の著者であり、中国と日本など東アジアの研究者として知られるエズラ・ヴォーゲル米 ハーバード大名誉教授は日本記者クラブで記者会見し、中国が直面する課題として腐敗の蔓延、経済成長率の鈍化、不十分な医療制度などを指摘しながらも、「共産党政権が継続する可能性は大きい」と明言した。尖閣諸島問題など日中間の緊迫化については、万が一の事態を避けるために、首脳レベル、防衛当局レベルで早急に話し合うべきだと強調した。
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ヴォーゲル氏は、天安門事件のタブーを破った大著「現代中国の父・トウ小平」を米国と中国で出版、ベストセラーとなった。その日本語版(日本経済新聞出版社刊)も近く発売される。同氏の発言要旨は次の通り。
中国で政治の民主化、自由化が言われているが、一番難しい問題は腐敗をどうなくすかだ。ほとんど誰もが人脈を使う。これが腐敗と言えば腐敗。習近平国家主席が問題にしても政治局の中で半分ぐらいが割れてしまう。経済成長率もかつての二桁成長は難しく、今は7%台、10年後には4〜6%程度となるだろう。医療制度なども十分ではなく解決する必要がある。
(共産党政権の近未来的将来については)共産党政権が継続する可能性は大きく、その中で少し自由化される可能性もある。誰も共産党に代わってやれないと思う。問題は不安定な状況が発生した場合、愛国主義を強調し、外に敵をつくることであり、(私は)心配している。
尖閣諸島をめぐり日中が万一の事態にならないよう、一刻も早く首脳会談を開く必要がある。中国の世論調査で「戦争を行う可能性がある」と見る意見が多いのは危険なことだ。軍事レベル同士でも、双方が具体的な話し合いをするべきだ。もっとパイプを持つことが重要だ。
6月のオバマ大統領と習主席の2日間にわたった会談は非常によかった。あらゆることがらについて協議し協力していくべきだ。
(ヴォーゲル氏が提唱した)日米中による歴史共同研究を推進するため明後日に重慶に行く。政治主導は難しいので、学者同士で進めるしかない。(取材・編集/HY)
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