Record China 2019年11月30日(土) 22時10分
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日韓GSOMIAが一転して継続となった後、韓国政府からは日本側の対応をめぐり、批判が相次いでいる。韓国紙は「感情対立をあおっている場合ではない」と自制を呼び掛けた。写真は文大統領(韓国大統領府Facebookアカウントより)。
韓国が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を一転して継続した後、韓国政府からは日本側の対応をめぐり、批判が相次いでいる。韓国紙は「感情対立をあおっている場合ではない」と自制を呼び掛ける一方、「日本の自画自賛は無視せよ」と訴えた。
中央日報はGSOMIA継続を取り上げた記事で「文在寅政府の自尊心を傷付ける決定だったかもしれないが、最悪の状況は避けた正しいUターンだった」と評価。「だが、このような決断以後、青瓦台(韓国大統領府)が見せている様子は非常に残念だ。安倍政権の自画自賛程度は最初から分かりきったことだと考えて無視しよう。むしろ『(日本側が)約束を破って青瓦台より7、8分遅く発表したが、その意図が何か分からない』という鄭義溶・国家安保室長の反応が偏狭に映る。特に『Try me』という英語表現を引用して『でたらめな主張を続ければ、こちらもどう出るか分からない』と言ったことは感情的対応にほかならない」と批判した。
さらに「そろそろ感情を鎮めてGSOMIA破棄で何を得るつもりだったのか、冷静に振り返るべき時だ」と言及。「破局に突き進んだ韓日関係と韓日米三角協力を立て直し、国益に役立つ状況をつくることが正しい道ではないだろうか。言われるだけ言われて、実益すら取れないような最悪の事態は絶対に避けなければならない」と主張した。
中央日報は「破局を避けた韓日関係、今は感情対立をあおっている場合ではない」との社説も掲載。「日本の発表に事前協議された内容と異なる点があって抗議したのは韓国政府が当然すべきことをしたということだ。だが、問題は誰よりも冷静に対処していくべき高官が感情的な発言でかろうじてつくられた対話の雰囲気に冷水を浴びせているという点だ。今は誰がさらに間違ったのかを問い詰めている場合でなく、信頼回復のための対話と交渉に主に力を注ぐべき時点だ」と強調した。
社説は「鄭室長が『文大統領の原則と包容の外交が判定勝ちした』と主張したのは納得し難い。GSOMIAの終了猶予は韓国が譲ったというのが客観的な評価だ」と断言。「GSOMIA破棄という時限爆弾の時計の針はひとまず立ち止まった。それなら大乗的な次元で感情対立はやめ、落ち着いて真剣な姿勢で問題解決策を見いだすべきだ。国民感情に便乗して葛藤をあおる超強硬な対応は国益に全く役に立たないというのが今回のGSOMIA波紋から立証された。高官が今回の事態を体験してからも教訓を得ることができなかったとすれば、未来はさらに絶望的だろう」と論じた。(編集/日向)
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