「日中関係改善しアジアに平和と安定を」とのブルネイ会議発言に「中国国防相が拍手」―小野寺防衛相明かす

Record China    2013年9月3日(火) 18時20分

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3日、小野寺五典防衛相は記者会見し、「アジアの平和と安定が重要だと考えており、日中関係改善も大切だ」と強調。この考えを8月下旬にブルネイで開かれたASEAN拡大国防相会議で話したら、中国の国防相が拍手したことを明らかにした。

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2013年9月3日、小野寺五典防衛相は日本記者クラブで記者会見し、「政府は歴代内閣の歴史認識を引き継ぎ、あくまでもアジアの平和と安定が重要だと考えており、日中間の関係改善も大切だ」と強調。この考えを8月下旬にブルネイで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)拡大国防相会議で話したら、同席していた中国の常万全国防大臣が拍手したことを明らかにした。

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小野寺大臣の発言要旨は次の通り。

昨年、今年と日本は、北朝鮮のミサイル威嚇行動、日中間の緊張など東アジアでの(安全保障上の)変化に直面、世界中が注目している。防衛力強化と警戒監視、情報収集などによる対応が重要である。自衛隊は同時に災害対応という任務も担っており、首都直下型や南海トラフ大地震への備えも万全を期さなければならない。

日米同盟は基軸であり、意思疎通を図る必要がある。へーゲル米国防長官とは最近4カ月間で3回も会談し緊密な関係を維持している。北朝鮮のミサイル攻撃にはミサイル防衛システムによりしっかりした対応するよう日米間で検討している。

ただ、米国の政治力学に変化が起きている。議会とのねじれ現象から、オバマ政権が政治的意思を通すことが難しくなっている。日本は議会に対し、日本の考え方をもっと伝える必要がある。

日本政府は歴代内閣の歴史認識を引き継いでおり、あくまでもアジアの平和と安定が重要だと考えている。日中間の関係改善も大切だ。これらをブルネイで8月下旬に開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)拡大国防相会議で話したら、同席していた中国の(常万全)国防大臣も拍手してくれた。

先日会ったドイツの陸軍総監の話によると、かつて陸軍大国だったドイツは現在、戦車を300台しか保有しておらず。日本より少ない。欧州安全保障協力機構(OSCE)など欧州各国の平和的な努力により、これが可能になったという。アジアにおいても、こうした努力により平和と安定を目指したい。(取材・編集/HY)

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