人民網日本語版 2019年12月4日(水) 1時0分
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観光地の砂の中から年間100台以上ものスマホを「発掘」していることで、甘粛省敦煌市公安局鳴沙山月牙泉景勝地名勝区治安派出所の許治軒補助警官がネットで注目を集めている。
観光地の砂の中から年間100台以上ものスマホを「発掘」していることで、甘粛省敦煌市公安局鳴沙山月牙泉景勝地名勝区治安派出所の許治軒補助警官がネットで注目を集めており、多くのネットユーザーから「自分も砂漠に行ってスマホを発掘したい」というコメントが続々と寄せられている。許警官は、「掘り出したスマホはいずれも観光客がうっかり落としたもの。景勝地のほとんどが砂漠なので、スマホを落としてしまうと、あっという間に砂の中に埋まってしまい、探し出すのは至難の業。だが、長年の試行錯誤を経て、私たちはスマホを『発掘』するコツを習得した」と話す。北京青年報が伝えた。
許警官は、「甘粛鳴沙山月牙泉景勝地は、面積が数十平方キロメートルに及び、そのほぼ全てが砂漠と砂山。ここでは、砂山に登るといった多くのアクティビティーを体験できる。それほど危険ではないが、砂山から転がり下りてくるときにスマホを落とす観光客は結構多い。その上、景勝地内の砂は流動しやすいため、スマホを落としたら最後、数秒後には埋まってしまい、普通の人に探しだすことはまず無理だ」とする。
そして、「紛失するスマホの台数は、観光シーズンによって違う。7月から10月のオンシーズンの場合、数百台に上る。また、景勝地は24時間営業なので、日が暮れた夜でも紛失するケースがある。観光客のスマホには、鉄道に乗車するための電子チケットなどが記録されている場合が多いので、落としたという届けを受けると、私たちはすぐに紛失者が提供する情報を手掛かりに捜索するが、必ず見つけ出せるとは限らない。発見できる確率は、3分の1から4分の1程度。人によっては休憩した場所や遊んだ場所をはっきり覚えており、そうすると探しだせる確率が高くなる」と話す。
探し出すコツについては、「派出所にいるベテランの先輩から教わったのは、まず、落としたエリアの目星をつけて、足で砂の中からスマホを蹴りだせないか、あるいは手で掘り出せないか、手足を同時に使って探す方法。私たちも経験を重ねるうちにだんだんとスマホを掘りだせるようになり、年間130台から150台を探し出せるようになった」とする。
タイトなスケジュールで旅行している観光客がほとんどだが、スマホがすぐに見つかる確率はそれほど高くはないので、許警官たちは落とし主の連絡先を必ず記録し、見つけ出したら郵送することもあるのだという。
そして、「景勝地内の各観光スポットには全て注意書きが掲示されているだけでなく、地元の公安や観光局もツアーガイドを通じて観光客に携帯品に注意するよう注意を呼び掛けている。特に、らくだライドやオフロード車試乗体験、砂山登山といった体を激しく揺らすことになるような観光スポットには特に注意を呼び掛けている」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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