人民網日本語版 2019年12月8日(日) 23時30分
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陝西省林業局によると、このほど開かれた「秦嶺石蝴蝶の人工栽培及び生物学研究」2期評価審査会から朗報が伝わった。極小個体群の野生植物「秦嶺石蝴蝶」の人工栽培技術が、陝西省漢中市で進展を実現したのだ。
陝西省林業局によると、このほど開かれた「秦嶺石蝴蝶の人工栽培及び生物学研究」2期評価審査会から朗報が伝わった。極小個体群の野生植物「秦嶺石蝴蝶」の人工栽培技術が、陝西省漢中市で進展を実現したのだ。中国青年報が伝えた。
中国の有名な植物学者で、中国科学院院士の王文采(ワン・ウェンツァイ)氏が1981年に命名した秦嶺石蝴蝶は、イワタバコ科ペトロコスメア属の植物だ。その性状は独特で、ペトロコスメア属の原始的な類型で、同属の最も北に分布している種でもある。そのためペトロコスメア属の起源・変化、移動ルート、分布法則、秦嶺植物エリアの属性及び歴史的な根源などの研究に対して重要な意義を持つ。
中国固有の秦嶺石蝴蝶にとって全国唯一の野外分布地は漢中だ。その野生個体群は標高約650メートルの山間部のみに分布している。野外資源は非常に希少で、分布範囲が狭いことから、中国国家II級重点保護野生植物及び絶滅危惧種に指定されている。
漢中市野生動植物保護管理ステーションは2017年より、陝西理工大学、略陽県と協力し、秦嶺石蝴蝶の人工栽培技術の研究活動を開始した。チームは現在までその技術の進展と確立を実現しており、1件の国家特許を出願している。100%人工制御により形成された秦嶺石蝴蝶の種も発芽しており、1万株以上の規模を持つ人工栽培個体群を形成している。
漢中は今後、既存の人工栽培個体群資源の優位性を活用し、秦嶺エリア内で異なる標高の人工栽培苗再導入試験を積極的に展開する。整った効果的な野外回帰技術を模索し、この極小個体群の野生植物が漢中の大地で咲き誇るようにする計画だ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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