Record China 2019年12月8日(日) 23時0分
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6日、中国メディアの観察者網は、湖北省武漢市でこのほど、畑のダイコンが無料で抜き放題とのうわさが広まり、1本も残らず奪い取られる事件が発生したと伝えた。写真はダイコン。
2019年12月6日、中国メディアの観察者網は、湖北省武漢市でこのほど、畑のダイコンが無料で抜き放題とのうわさが広まり、1本も残らず奪い取られる事件が発生したと伝えた。
記事によると、湖北省武漢市で農業を営む陳(チェン)さんは、農業規模を拡大するため、今年は借金をして仕事上のパートナーと共に200ムー(約13.3ヘクタール)の畑にダイコンを植えて育てた。
ところが、12月1日に突然、妻の高(ガオ)から「たくさんの人が畑でダイコンを抜いている」と電話があった。高さんによると、数百人が畑でダイコンを抜いており、近くには多くの自動車や三輪バイクが停まっていて、人々は口々に「大根がタダだ!」と叫んでいたという。
記者が調べたところ、ネット上では「無料のダイコン」「お金がいらないダイコン」などと題して、ダイコンを抜いている動画がアップされており、大量のダイコンが入った袋を肩に担って運ぶ様子なども映っていたほか、「1袋10元(約150円)」と叫び、その場でダイコンを売る人までいたという。
高さんは「『私はこの畑の主だ、ここのダイコンは無料ではない』と叫んでも誰も聞く耳を持たなかった。何人かをとどめようとしても、数百人もいるから止めようがなかった」と話している。そのため警察に通報したという。
なぜこんなにも多くの人がダイコンを取りに来たのだろうか。高さんによると、ネット上で情報を見て無料のダイコン取りに来たと人々は話していたという。「この3日間、毎日人が畑に来ていて、夜10時に懐中電灯を持ってダイコンを探している人もいた。もう畑には1本のダイコンも残っていない」と高さんは述べている。
陳さんによると、ダイコンを略奪された被害は卸売価格で40万元(約600万円)に上るという。陳さんは、「近所の村民や知り合いに少しならダイコンをタダであげるから、自分で掘って持って行っていいと言ったが、どういうわけかすべて無料となって伝わってしまったようだ」と話している。
しかし、陳さんは楽観的で、「別に植えたカリフラワーで損失は埋め合わせられる」としており、「誰に対しても責任は問わないし、誰に責任を追及すればいいかも分からない」とも述べている。高さんも「ダイコンは無駄にはなっていない。贈り物になっただけ」と話している。警察はこの件の詳細について捜査を進めているという。(翻訳・編集/山中)
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