中国の「献血大王」が48歳で死去、総献血量は成人15人分に相当―中国メディア

Record China    2019年12月13日(金) 8時20分

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11年間で106回の献血を行い、中国で「献血大王」と称されていた男性が先日、48歳で亡くなった。資料写真。

11年間で106回の献血を行い、中国で「献血大王」と称されていた男性が先日、48歳で亡くなった。中国メディア・北京晩報のウェブサイト、北晩新視覚が11日に報じた。

記事によると、湖北省孝感市の汪炎平(ワン・イエンピン)さんは2005年の春節に弟と初めて献血を経験した際、医師の「献血をしても自分が傷つくことはないし、他人を救うことができる」という言葉に感銘を受け、以後習慣的に献血を行うようになった。十分な間隔を空けた上で定期的に献血に訪れ、全血献血や成分献血を続けてきた。

記事によると、汪さんが11年間で提供した血液は73.6リットルにもなり、これは大人15人分の血液量に相当するという。汪さんはその功績をたたえられ、「全国ボランティア献血貢献賞」など複数の賞を受賞。CCTV(中国中央テレビ)が決定する「三農人物(農村、農業、農民にまつわる問題に貢献した人物)」にも選出された。

汪さんは周囲の人々にも積極的に献血を促した。初めは友人や近所の住民の理解を得られなかったというが、「自分ひとりが何度も献血するより、大勢の人が一度でも献血に参加することの意義の方が大きい」との考えの下、献血を勧め続けた。その結果、孝感市鶏公洲村からは300人以上の村民が献血に訪れ、村は「全国ボランティア献血促進賞受賞区」という称号を得るまでになったという。

しかし、汪さんは2016年10月、転倒がきっかけで下半身に重度の麻痺を患った。入院生活が続く中、汪さんの病室には多くのボランティアが見舞いに訪れ、汪さんも「早く回復してまた献血がしたい」と前向きに語っていたというが、先日帰らぬ人となったという。

遺志に基づき、汪さんの遺体は武漢市へと運ばれ、角膜やその他の臓器は医学の研究に活用されるそうだ。(翻訳・編集/岩谷)

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