中国の若者が公務員を目指すのは深刻な人材の浪費―ノーベル賞受賞者

Record China    2013年9月13日(金) 15時30分

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11日、中国北京市で開催されている「2013年ノーベル賞受賞者北京フォーラム」に出席したノーベル賞受賞者が「中国の若者が公務員を目指すのは人材の浪費につながる」と指摘した。写真は2012年9月、河南省で行われた国家公務員採用試験の会場。

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2013年9月11日、中国北京市で開催されている「2013年ノーベル賞受賞者北京フォーラム」に出席したノーベル賞受賞者が「中国の若者が公務員を目指すのは人材の浪費につながる」と指摘した。12日付で京華時報が伝えた。

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米国人のエドモンド・フェルプス氏は今年で80歳、2006年にノーベル経済学賞を受賞した。フォーラムでは新著『集団の繁栄(原題:Mass Flourishing)』に登場する「経済の発展はイノベーションと切り離すことができず、イノベーションには国民すべての参加が必要である」との観点を紹介した。

フェルプス氏は、国家の経済活力を観察するには、主に2つの要素、すなわち新設立企業の数とその成長の状況を見る必要があると考える。現在、中国と米国は似た問題を抱えているが、それは若者の創造力や創業精神が乏しく、平穏な生活を追い求めているという点だ。中国では非常に多くの若者が公務員を希望し、米国では多くのエリートが銀行や金融業界に入る。しかし、若者は世界に向けて自分たちの才能をアピールすべきであり、早い段階で公務員になったり既存の体制に組み込まれてしまうことは人材の浪費であるとして警鐘を鳴らす。

同氏は、現在の中国にとって最大の目標はイノベーションを促進することであると指摘。それぞれの人がイノベーションの分野に参加する割合を高め、一般の人たちをイノベーションを通じて鍛錬することを提案した。(翻訳・編集/碧海)

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