Record China 2019年12月18日(水) 16時50分
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16日、新華網は、日本の推理小説が中国の若い読者層に人気だと伝えた。資料写真。
2019年12月16日、中国メディアの新華網は、日本の推理小説が中国の若い読者層に人気だと伝えた。
記事は、米澤穂信の推理小説「小市民」シリーズが今年9月に中国で発売され、推理小説愛好家から高い評価を受けていると紹介。14日には、広州市内の書店で、「春期限定いちごタルト事件」、「夏期限定トロピカルパフェ事件」の翻訳者である王蘭(ワン・ラン)氏が、翻訳を通して会得したことについて紹介した。
王氏は「以前に読んだことはなく、翻訳で読む過程において、作者と読者の知力比べを感じた。結末は人を驚かせるものだ」と語った。王氏によると、米澤氏は小説の中で壮大な物語を作り上げているわけではなく、細部を通して日常生活を表現しており、普通の人を描写していて、まるで小説の中に自分がいるかのように感じるという。王氏は「多くの読者が日本文学を好むようになった理由の一つは、作品に共鳴することにあるのだろう」と述べている。
このシリーズは、広州天聞角川動漫有限公司が出版していると記事は紹介。ブランドマネージャーの王芳(ワン・ファン)氏によると、「これまで小市民シリーズは中国で簡体字版が発売されていなかったが、米澤氏の『氷菓』や『真実の10メートル手前』等の作品はすでに国内の少なからぬファンを引き寄せていた。したがってこのシリーズもよく売れると確信している」という。
「真実の10メートル手前」や東野圭吾の「パラドックス13」を翻訳した林青華(リン・チンホア)氏は、「生活があまりに忙しいため、生活の細部を見過ごしやすいが、日本の文学作品の多くは、注目されない細部が面白いことを私たちに気付かせてくれる」と述べている。
記事は、「近年、日本の推理小説は中国の読者に人気で、東野圭吾、松本清張、米澤穂信などのミステリー作家の作品が中国で販売されており、特に若い読者の間で人気が高い」と紹介。林氏も「中国の若者の多くが『名探偵コナン』や東野圭吾の本を見たことがあり、日本のミステリー作品は生活に面白みを加えてくれている」と語っている。(翻訳・編集/山中)
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