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巧妙な監視制度でミニブログの書き込みを削除、関係者が内情を暴露―米華字メディア

Record China    2013年9月14日(土) 8時20分

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12日、新浪微博は登録ユーザーが5億人以上の中国最大の簡易投稿サイト。そこでユーザーのコメントをチェックする審査スタッフとして働いていた4人を取材し、その内情をまとめた報道が発表された。写真は新浪微博。

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2013年9月12日、中国大手ポータルサイト・新浪が運営する新浪微博は、登録ユーザー数が5億人を超える中国最大の簡易投稿サイトだ。ロイターは同サイトでユーザーのコメントをチェックする審査スタッフとして働いていた4人を取材。その内情についてまとめた報道を米華字メディア・多維新聞が伝えた。

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取材に応じた4人は、いずれも2013年前後にこの仕事を退職した。彼らの話によれば、この「審査スタッフ」の仕事に就くのは大部分が大学の新卒者で、年齢は20歳前後、月給はおよそ3000元(約4万8000円)。サイトのすべての書き込みは発表前にスキャニングされる。ここで少しでもセンシティブな内容を含むコメントは、審査スタッフによってチェックされることになる。

通常時は約40人が1チームとなり、12時間交代で勤務する。1人あたり1時間に少なくとも3000コメントをチェックしなければならない。そして、ここで審査にひっかかった敏感な内容を含むコメントは巧妙な手段で処理される。例えば、書き込みをした当人だけにそのコメントが表示され、その他の人は見られないようにする。あるいは、一時的に書き込み者がコメントする権限を取り消したり、極端な場合はユーザーの登録自体を削除してしまうこともある。また、コメントに検索禁止語が入っていた場合は、まずその書き込みを遮断してから審査スタッフが手動で削除を行う。

天安門事件のあった6月4日のような敏感な時期になると、仕事の忙しさには拍車がかかる。2012年に薄煕来(ボー・シーライ)元重慶市トップの政治スキャンダルが発生すると、さらにその忙しさは加速した。取材を受けた1人は当時の状況について、「約100人が24時間ぶっ通しで仕事をしていた」とその凄まじさを語った。

この仕事を辞める人の大部分は、仕事のプレッシャーがとても大きく、将来性がないからだという。もしチェックでミスが発生してセンシティブな内容を含むコメントが広がってしまったら、当局が新浪グループに圧力を加えてコメントを削除させるが、関係責任者が処罰されたり、罰金を課せられる可能性があり、クビにされることもある。

9月9日、中国最高人民法院と最高人民検察院はネット上で無責任なうわさを拡散させる行為に対し、厳しい処罰で臨むとの法解釈を明らかにした。ネット上のデマについて、クリック数や閲覧数が5000件以上、あるいは転載数が500件以上に達した場合は刑事罰に科せられ、最高で懲役3年の刑に処せられる。ミニブログというささやかな不満のはけ口にも従来より厳しい規制がかけられたら、市民のうっぷんは一体どこに向かうのだろうか?(翻訳・編集/碧海)

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