食べるのがもったいない?中国国家博物館のスイーツが話題に―中国メディア

人民網日本語版    2019年12月17日(火) 19時50分

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中国国家博物館が打ち出した文化クリエーティブスイーツ「怡紅群芳」が中国のネット上で話題をさらっている。

中国国家博物館が打ち出した文化クリエーティブスイーツ「怡紅群芳」が中国のネット上で話題をさらっている。様々な形とデザイン、美しい色合いで精巧な作りのこのスイーツに、ネットユーザーからは「食べたい」との声が続々と上がるなど、好評を博している。中国新聞網が伝えた。

この文化クリエーティブスイーツは、中国の伝統的な絵画「怡紅夜宴図」からインスピレーションを得ている。清代後期に描かれた同絵画は現在、中国国家博物館が所蔵している。同絵画は、中国の長篇白話小説「紅楼夢」の第63章「寿怡紅群芳開夜宴」の様子を描いた作品となっている。

宴の席には当然ながらおいしい料理やスイーツが欠かせない。同博物館は、古代のスイーツとして人々が連想するのは唐代の伝統的な菓子「唐菓子」で、これは「茶果子」とも呼ばれる伝統的なお茶菓子だと紹介。

同博物館は唐代の伝統的な「茶果子」の再現を目指し、さらに「怡紅夜宴」の要素を取り入れ、試行錯誤を重ね、「怡紅群芳」を完成させた。一見シンプルなスイーツに見えるものの、唐代の技法の再現に取り組むと同時に、デザインには唐代の要素を取り入れながら、現代的でオシャレな要素も盛り込むなど、創意工夫されている。

ネットユーザーからは、「食べたいけど、食べてしまうのはもったいない気がする」「とても美しいデザインで、まるでアート作品のようだ!」などの声が寄せられている。

実は同博物館が文化クリエーティブスイーツを打ち出すのは今回が初めてではない。以前、同博物館が所蔵する「乾隆御題如意」の一部をスイーツの形としてデザインし、表面には水面を飛び跳ねるナマズ2匹のレリーフ模様をあしらったスイーツ「如意糕」を打ち出した。ナマズには、その中国語の発音が似ている毎年ゆとりがある生活ができるようにという「年年有余」の意味が込められている。そのデザインは伝統的であるものの、フレーバーのほうは今風で、モカ味やブラックチョコレートチーズ味、クランベリー味など、若者向けとなっていた。

その他、同博物館は、「十大至宝」の一つである「四羊方尊」をチョコレートにした「四羊方尊3Dチョコレート」やペロペロキャンディーなどを打ち出し、ネット上で大きな話題となってきた。このように、同博物館がスイーツを打ち出すたびに好評を博している。

近年、中国ではグルメ系の文化クリエーティブ商品を打ち出す博物館が続々と登場している。伝統的文化をグルメとコラボさせるユニークなスタイルにより、伝統的文化財に息が吹きこまれるようにもなっている。また、グルメ系文化クリエーティブ商品が続々と人気を博していることは、中国では文化消費のニーズが高まり続けているということを表している。

中国国家博物館飲食文化センターの責任者・廖飛(リアオ・フェイ)氏は、「どんな文化クリエーティブグッズであっても、その奥深くに文化的スピリッツが宿っている。現在、文化クリエーティブグッズの同質化競争が熾烈になっている。その競争を勝ち抜くことができるかは、特徴があり、そこに込められている思いをうまく伝えられるかにかかっている」との見方を示す。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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