香港ディズニーランド・リゾートは16日、中国本土と海外からの来場者減少を踏まえ、地元香港からの来場者の意見を参考に、2020年初めにもリゾートエリアのレストランで新メニューを打ち出す計画であることを明らかにした。新華社が伝えた。

香港ディズニー飲食チームは、16日に行われたプロモーションイベントにおいて、「ここ数カ月、ディズニーランドを訪れる香港のゲストは増加しているが、中国本土と海外からのゲストは減少傾向にある。これを踏まえ、新メニューは主に香港のゲストの意見を参考として、映画『アナと雪の女王』をテーマとするスイーツなどデザート40数品や中華オードブル『八和菜』などを打ち出す」と発表した。

香港観光発展局の統計データによると、暴力的な抗議行動の影響を受け、香港を訪れる観光客は数カ月連続で減少している。2019年第3四半期（7-9月）に香港を訪れた観光客総数は前年同期比26％減の延べ1190万人まで落ち込み、2003年第2四半期（4-6月）以降最も大きな下落幅を記録した。10月に香港を訪れた観光客も前年同期比4割以上減少しており、香港のあらゆる観光客源市場では、香港を訪れる観光客数は、程度の差はあるものの軒並み落ち込んでいる。

ここ数カ月間、何度か香港ディズニーを取材したが、園内では以前なような「人波でごった返す」光景は見られなかった。しかも、来場者の多くは地元香港の市民。また、園内の多くのアミューズメント施設やレストランが一時的にクローズしており、常設プログラムである夜のパレード「ディズニー・ペイント・ザ・ナイト」も、ここ2カ月近く実施されていない。交通機関の理由により、ディズニーは閉園時間の繰り上げを余儀なくされており、時間に余裕をもって香港市街地に戻るよう来場者に注意を促している。

香港ディズニーのコミュニケーション・公共事務部門副総裁を務める黎珮珊氏は、「香港を訪れる観光客が全体的に減少している状況下で、ディズニーの景気も落ち込んでいる。2020年は、香港ディズニーのオープン15年目に当たる節目の年であり、来年はより多くのゲストが訪れてくれるよう期待している」とコメントした。（提供/人民網日本語版・編集/KM）