中国と台湾の歴史描く問題作「再会の食卓」、異例のノーカット上映=べルリン映画祭銀熊賞作品―中国

Record China    2013年9月18日(水) 22時40分

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16日、第60回べルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したワン・チュェンアン監督の「再会の食卓」(中国語タイトル:團圓)が、3年越しで中国で一般公開されることになった。

2013年9月16日、第60回べルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したワン・チュエンアン(王全安)監督の「再会の食卓」(中国語タイトル:團圓)が、3年越しで中国で一般公開されることになった。新浪網が伝えた。

ワン監督は2007年、「トゥヤーの結婚」がベルリン国際映画祭の最高賞にあたる金熊賞を獲得。国際的な名声を一気に高めた。2010年には同じくベルリンで「再会の食卓」が最優秀脚本賞にあたる銀熊賞を受賞。この作品が中国で、3年の時を経てやっと一般公開されることに。今月19日に封切りを迎える。

同作は、中国と台湾に離れて歴史の波に翻弄された夫婦の姿を描く。国民党軍の兵士だった夫は第二次大戦後、妻と2人の子供を上海に残して台湾へ渡る。40数年ぶりに上海へ戻ってきた夫だが、妻は早くに再婚していた。文化大革命の波にさらされ、命を捨てる覚悟をしていた当時、彼女を救ってくれた男性と結婚していたのだ。戻ってきた夫を夫婦で歓迎し、手厚くもてなすのだが、それぞれ心に抱えていた思いが揺れ始める。

中国と台湾の関係という微妙なテーマを描いた同作だが、3年という長い時間を経ながらも検閲を無事パスし、ノーカットで上映される。中国メディアによると、これまで問題作の多かったワン・チュェンアン監督の映画としては、ノーカット許可はこれが初めて。ベルリン国際映画祭で上映されたそのままのフィルムが、中国の観客のもとに届けられることになった。(翻訳・編集/Mathilda

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