日本で中国人留学生が減少、福島原発事故が不安材料に―中国紙

Record China    2013年9月18日(水) 6時20分

拡大

15日、「日本に留学したいが福島原発事故の放射能汚染が心配」との理由で来日を断念する中国人留学生が増えているという。

(1 / 2 枚)

2013年9月15日、中国新聞社は、日本で学ぶ中国人留学生の数が減少傾向にあると伝えた。

その他の写真

「日本に留学したいけれど、両親は福島の放射能汚染を心配している。私はどうしたらいいの?」。最近、中国人学生のこんな悩みがインターネットで留学関係の掲示板に書き込まれた。10月は日本に向かう中国人留学生の数がピークを迎える時期だが、メディアの報道によると現在、その数は減少しているという。日本の日本語学校に在籍する中国人留学生の数は2010年に2万9271人に達したが、2012年には1万8093人と40%近く減少した。だが、日本で学ぶ外国人留学生のうち、国別では中国人が依然として最も多く、全体の62.7%を占めている。

日本を留学先に選ぶ中国人学生が減少している主な原因として、福島原発事故と日本経済の低迷が挙げられる。日本留学に精通したある教師は「学生の親たちは子供の就職と安全にこだわる。福島原発事故発生からすでに2年が経過しているが、放射能汚染や汚染水流出は保護者らにとって不安の種だ」と話す。また、経済不振が続く日本の留学市場は縮小しており、留学先に欧米諸国を選択するケースが増えているという。

2012年に日本に留学したというあるネットユーザーは「福島原発の近くに行かなければ、その他の場所は安全。多くの在日中国人留学生はそう思っている」と書き込んでいる。しかし、実際には福島原発事故と日本経済の低迷は日本留学を考える中国人学生に大きな影響を与えている。日本の経済不振とそれに反比例するような中国の経済成長が今後も続くならば、中国人留学生にとって日本で学ぶ価値は下がるばかりだ。浙江工商大学日本語言文化学院の王宝平(ワン・バオピン)院長は、「以前のように高学歴獲得や就職のためではなく、あくまでも個人の趣味や嗜好を満たすために日本に留学する中国人学生が今後増えていくだろう」と話している。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携