新型iPhone、予約販売台数はiPhone 5の半数のみ―中国メディア

Record China    2013年9月19日(木) 21時23分

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19日、中国国内の通信キャリアは、iPhone契約者向け補助金の減額による収益アップを目指している。資料写真。

2013年9月19日、中国国内の通信キャリアは、iPhone契約者向け補助金の減額による収益アップを目指している。広州日報が伝えた。

アップルが期待を寄せるiPhone 5SとiPhone 5Cの販売店での予約が今月17日より始まった。通信キャリアはこれに先駆けるようにして、すでに予約を開始していた。しかしメディアの報道によると、初日と2日目の予約台数は、昨年のiPhone 5の半分のみにとどまった。またiPhone 5の時と比べ、通信キャリアはiPhone 5Sの契約者に対する補助金を減額している。

◆補助金が1割減

通信キャリアが発表しているiPhone 5Sのセット契約プランを比較すると、16GBモデルのiPhone 5Sを購入し、月額289元(約4663円)の契約プランを選択したユーザーは、2890元(約4万6630円)の購入補助金を受け取ることができる。同通信キャリアは昨年、iPhone 5の同レベルのプランに対して3400元(約5万4860円)の補助金を支給していたが、今回はこれより15%減となった。つまり昨年ならばiPhone 5を1888元(約3万460円)で購入できたが、今年は2398元(約3万8692円)かかることになる。

みずほ証券のアナリストのMarvin Lo氏は、「通信キャリアが補助金を減額したのは、補助金をより厳しく制限することで、収益力を高めようとしているためだ」と指摘した。

メディアの報道によると、iPhone 5S/5Cの予約台数は15日までの2日間で10万台を突破したが、昨年のiPhone 5の予約台数(2日間で20万台以上)と比べると半数に激減した。

携帯電話業界の関係者である李陽(リー・ヤン)氏は、「スマートフォンの機種が大幅に増加するなか、中国国内の通信キャリアのiPhoneに対する熱意が薄れており、市場競争が理性的になっている」と分析した。

◆アップル時価総額が5日間で450億ドル減

2009年のiPhone 3GSの発表以降、アップルは金曜日に新機種の予約販売を開始し、翌週月曜日にニュースリリースを発表し、新機種の予約販売開始から24時間の販売台数を示すことが慣例となっている。しかし意外にも、アップルは今年、販売データを公表しなかった。このかつてない現象が投資家の懸念を招き、株価が下落した。米国東部時間の今週月曜日の取引終了時、アップル株は14.78ドル(約1461円)下落(3.18%下落)の450.12ドル(約4万4485円)となった。

iPhone 5C/5Sの発表前の506.17ドル(約5万25円)という株価と比べ、アップル株は5営業日内に50ドル以上(約4942円)下落(下落率は10%超)しており、時価総額が450億ドル(4兆4474億円)以上減少したことになる。

アナリストの楊群(ヤン・チュン)氏は、「今回発表されたiPhone 5Cの価格設定は、アップルが廉価版iPhoneにより市場に攻勢をかけるという市場の予想を徹底的に裏切った。アップルは今後、厳しい課題に直面する」と述べた。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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