Record China 2020年1月2日(木) 8時0分
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29日、中国・上海の夕刊紙、新民晩報は「なぜ日本の若手サッカー選手は集団で海外移籍できるのか」とする記事を掲載した。資料写真。
2019年12月29日、中国・上海の夕刊紙、新民晩報は「なぜ日本の若手サッカー選手は集団で海外移籍できるのか」とする記事を掲載した。
記事はまず、日本代表FW南野拓実がこのほど、オーストリアのザルツブルクからイングランドの名門リバプールへ移籍することが正式に決まったと紹介し、「欧州のリーグでプレーする日本人プレーヤーは南野を含めて56人に上る」と伝えた。
また、日本人選手はプレミアリーグ(イングランド)、リーガ・エスパニョーラ(スペイン)、セリエA(イタリア)、ブンデスリーガ(ドイツ)、リーグ・アン(フランス)のいわゆる「欧州5大リーグ」だけでなく、オーストリアやポルトガル、オランダ、ベルギーにも活躍の場を求めているとした。
そして、ベルギーリーグのヘントに所属するFW久保裕也や、途中出場からハットトリックを達成してオイペンを奇跡的な残留に導いたFW豊川雄太を例として挙げ、「欧州クラブの指導者は、アジア人選手がチーム内で上から5番目に入るほどの能力を見せない限り、安定したスタメンの機会を与えようとはしないだろう。チーム内には、欧州選手のほか、アフリカや南米から獲得した選手もいるため、競争はきわめて激しい。日本人選手が欧州で生き残るために重要なのは、テクニックもさることながら限界に挑戦する決意だ。自分の長所、練習や試合に臨む姿勢、言葉の習得まで、あらゆる面で自身の150%を示さなければならない」とした。
その上で記事は、日本の有望な若手選手が海外移籍を選択する背景には、Jリーグにおけるプロ選手の「特殊な」契約体系があると指摘。A契約、B契約、C契約という3段階が存在し、アマチュアの選手がまず最初に結ぶのは、特別な場合を除き、年俸上限480万円のC契約となること、スペインの名門レアル・マドリードへ移籍し現在はマジョルカへレンタルされている「日本のメッシ」こと日本代表MF久保建英もFC東京とプロC契約を結び、FC東京での昨シーズンの年俸は40万人民元(約620万円)にも満たなかったなどと紹介し、「こうした事情が、能力のある若手選手の海外移籍を促すことになっている」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)
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