<レコチャ広場>満州事変の日に思う、反日は愛国なのか?―中国

Record China    2013年9月23日(月) 13時50分

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18日、中国の著名な時事評論家・風青楊氏はブログに、「九・一八に思う、反日は愛国なのか?」と題した記事を掲載した。写真は遼寧省瀋陽市の九・一八歴史博物館。

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2013年9月18日、中国の著名な時事評論家・風青楊(フォン・チンヤン)氏はブログに、「九・一八(満州事変の発端となった柳条湖事件が発生した日)に思う、反日は愛国なのか?」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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私たちが小学生の頃、最初に受けた愛国教育は義和団をテーマにしたもので、愛国とは憎むべき「西洋鬼子」と戦った義和団のようにあるべきだと習った。義和団を題材にした映画は少なくなかったが、最も多かったのはやはり抗日映画だった。

しかし、子供の心に確実に染み込んでいったのは、「中国の苦難は西洋人がもたらしたもので、もし西洋人が入ってこなければ、中国は偉大な民族のままであり、人民の生活も天国のように素晴らしいはずだった」という思いだった。

その後、多くの書物に触れ、いろいろ考えたことで、当時受けてきた愛国教育に私たちは騙されていたと知った。国内の矛盾が大きくなり、前に進めなくなるたびに、愛国の旗を掲げて国民の怒りを国外に、とりわけ日本に向ければ、すべてがうまくいく。

愛国者を名乗る人間のなかには、貧民街に住み、食べ物もろくに食べられず、いつも警察に調べられ、拘束される者が少なくない。こうした環境も彼らの「愛国心」の障害にはならないようだ。

過激な愛国者が生まれるには独特の社会土壌が必要だ。機会の不均等が不満を抱える青年たちを大量に生み出し、奴隷化教育体制が人々から思考する能力を奪った。中国では小学校から大学まで、テレビドラマからニュースまで、「民族」や「国家利益」を無制限に神格化し、あがめている。その結果、「民族」「国家利益」に関する問題にぶつかると、人々はすぐに冷静さを失い、過激で極端な感情が社会に蔓延(まんえん)する。

愛国を叫ぶ若者は決して自分たちで考えようとはせず、自分たちの意見とは異なる者に対し、理性のかけらもない攻撃をする。そんな彼らこそが、最もコントロールされやすい人々なのだ。(翻訳・編集/本郷)

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