ノーベル賞作家・莫言氏「中国のテレビの中の台湾人はいつも苦難に満ちているが実際は違う」―中国紙

Record China    2013年9月25日(水) 20時20分

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23日、昨年ノーベル文学賞を受賞した中国の莫言氏は、訪問先の台湾・高雄市で、「文学家の夢想」と題した講演を行った。写真は莫言氏。

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2013年9月23日、人民日報によると、昨年ノーベル文学賞を受賞した中国の莫言(モーイエン)氏は15日、訪問先の台湾・高雄市で、「文学者の夢」と題した講演を行い、続いて台北市で新著「盛典:ノーベル文学賞の旅」の発表会を行った。

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台湾の高僧・星雲法師の招待で高雄市を訪れた莫氏は、今回で6度目の台湾訪問となる。発表会では「過去の中国本土の作家たちの作品は、階級や政治的偏見を帯びていた。そういうものを超越してこそ、完全な人間のイメージを描くことが出来る。自分が書くときには、極力この点に気をつけている。国民党軍を『鬼』のように書いたり、共産党軍を『神』のように書いたりはしない」と強調した。

また、現地メディアは、莫氏の台湾社会に対する見方に強い関心を示している。莫氏は「中国本土のテレビを見ていると、台湾はいつも混乱状態にあるかのようだが、実際に台湾に来て分かったのは、混乱しているのは台湾の議会だけだということ。多くの台湾人は職務に忠実だ。台北の故宮博物院に訪れたときは、ボランティアが観光客のために精力的に活動していた」とした。

また、「中国のテレビを見ている限り、台湾人はみな苦しい生活を送り、道徳レベルは危機的状態まで下落し、飲み物や食べ物は危険な添加物だらけだと理解していた。しかし実際は、台湾社会は善良と友愛に満ちていた。見知らぬ人同士でも助け合う精神は感動に値する」と語った。(翻訳・編集/本郷)

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