Record China 2020年1月11日(土) 21時20分
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英国の広告情報機関WARCは6日、「996文化が中国のナイトタイムエコノミーを動かしている」と題した記事を掲載し、最近の中国に見られるナイトライフのトレンドを紹介した。写真は遼寧省瀋陽市のクラブ。
英国の広告情報機関WARC(World Advertising Research Center)は6日、「996文化(朝9時から夜9時まで、週6日勤務というライフスタイル)が中国のナイトタイムエコノミーを動かしている」と題した記事を掲載し、最近の中国に見られるナイトライフのトレンドを紹介した。7日付で中国メディア・環球時報が伝えた。
記事はまず、「中国では今、夜の9時以降にインターネット接続がピークに達している」と指摘。また、英メディア・MediaComのデータを引用して、「2013年以降、中国人の睡眠時間は26%減少した」と紹介した。
続いて、MediaComが上海、広州、北京、西安、太原、武漢、海口の7都市で37日間にわたって調査した結果を基に、中国での夜間の経済活動に見られる5つの主なトレンドを挙げた。
1つ目は「夜間の娯楽が発達していること」とした。遅い時間に仕事が終わる人にとって、リラックスできる場所の選択肢はバーやレストラン以外にも、夜市や24時間営業の書店、VR体験スポットやゲームセンターなどに広がっているという。
2つ目は「成人の現実逃避が人気であること」だ。ストレスを発散したいという欲求から、より多くの大人がトランポリンやプールといった子ども向けの遊びを好んでいるそうだ。
3つ目は「自分磨きへの意欲があること」だ。記事は、「消費者らは楽しく遊んで夜を過ごしたいのと同時に、勉強やスキルアップなどを通して自分自身を高めたいとも願っている」と説明した。
4つ目は「夜の観光スポットの登場」とした。一部の都市は、ナイトタイムエコノミーを活気づけるためにイルミネーションに力を入れているという。
最後は「健康に関心があること」だ。記事は「多くの消費者が、長時間の労働や睡眠不足、また深夜の飲食は不健康だと感じている。そのため、夜の時間を利用してジムに通ったり、公園などでのエクササイズに参加したりする人が増えている」と説明した。
記事はこのほか、夜間を外出せずに過ごす消費者の存在にも言及。「消費者全体の45%、とりわけZ世代(1990年代後半~2000年生まれ世代)の消費者の51%にあたる人々が、家で過ごすことを望んでいる。金銭的な理由、もしくはスマートフォンを通して人付き合いができるという理由からだ」と述べた。(翻訳・編集/岩谷)
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