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2007年5月3日、陳水扁台湾総統が北京オリンピック聖火の台北市通過を拒否した際の裏話が暴露された。聖火ルートに関する北京側との話し合いの結果を知らされていなかった陳総統が激怒したという。
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2007年5月3日、北京オリンピック聖火の台北市通過を拒否した陳水扁総統は事前まで、聖火ルートに関する台湾側の同意条件に「第三国利用」があったのを、誰からも知らされなかったことに激怒したとの報道があった。
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それによると、北京オリンピックの聖火ルートについては、北京オリンピック組織委員会と台湾政府の非公式の話し合いが昨年10月におこなわれ、当時の行政院大陸委員会(陸委会)主任委員の呉剣燮(ウー・ジェンシェ)氏と国家安全会議の秘書長邱義仁(チウ・イレン)氏が参加。その際に「聖火は第三国から入って第三国へ向かう」コースで双方が同意したという。***
4月12日、新しく陸委会の主任委員に就任した陳明通(チェン・ミントン)氏が、陳総統に挨拶にうかがった際、この聖火ルートの話が出た。これを聞いた陳総統は激怒。「誰が第三国を使えば同意するなど決めた?こんな大事なことをなぜ誰も私に報告しない?」と責めたという。(翻訳/編集本郷智子)
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