人民網日本語版 2020年1月13日(月) 18時50分
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春節前に金市場が好調となっている。
寒風が吹きすさぶ中、二十四節気の「小寒」が暦通りにやって来た。北京も2020年に初めて降った雪の中でこの1年間で最も寒い日々を迎えた。厳しい寒さとまったく対照的なのは、ショッピングセンターの金を取り扱うカウンターで、熱気あふれる売り買いのシーンがみられる。1月7日の昼頃、北京市朝陽区の複数のショッピングセンターの金取り扱いカウンターを取材したところ、「周大福」や「周生生」といった有名ブランドのカウンターは、昼休みの時間を利用して問い合わせに来たり、インゴットやアクセサリーを買いに来たりする客がぐるりと周りを取り囲んでいた。カウンターの中には、販売員が2人しかおらず、大勢の消費者を前にして接客が全然追いついていないというところもあった。証券日報が伝えた。
7日にはアクセサリー類の金価格が1グラムあたり457元(約6800円)となり、最近では最も高値だった。カウンターの販売員の話によると、「2019年12月末時点で、アクセサリー類金価格は1グラム450元に値上がりし、今年になると1月5日は455元に、1月6日は452元になった。値上がり傾向が続いているがお客様の、特に女性のお客様の金のアクセサリーに対する購買意欲はまったく低下していない」という。
金アクセサリーのカウンター前では、多くの女性がネズミモチーフの金製チャームが付いたコードブレスレットを試着していた。その1人は、「今年はねずみ年で、もうすぐお正月(春節<旧正月>、今年は1月25日)が来るので、自分のためにプレゼントを買おうと思った。このチャーム付きコードブレスの多くは1000元(約1万5000円)くらいだし、『発財鼠』(金運祈願のネズミ)という意味もあるし、一番ぴったりだと思った」と話した。
コードブレスのほか、金の指輪を買う女性顧客もいる。そのうちの1人の話によると、「(ショート動画共有アプリ)『抖音(Tik Tok)』でたくさんの人があるブランドのシンプルなデザインの金のリングを買う様子を見た。これまで金の指輪は野暮ったいと思っていたが、こんなデザインの指輪ならはめても悪くないし、重量は2グラムに満たないので、値段は1000元にならない。自分が買ったのは700元あまりのものだ。(最近の金価格の上昇については)自分が買うのはごくごく小さなもので、金価格が変動してもせいぜい数十元の違いしかないので、値上がりは気にならない」という。
販売員は、「春節が近づき、大勢のお客様がネズミモチーフのアクセサリーを自分用に購入しに来られ、贈答用にネズミモチーフの金の置物や純金カードを買いに来られるお客様も多い。子どものためにと年が明けて金のアクセサリーを購入される方もいる」と述べた。前出の女性が購入したシンプルな指輪は抖音で人気に火が付き、今では女性に合う小さいサイズはほぼ品切れだという。
金のアクセサリーが女性顧客の独壇場だとすれば、男性顧客は投資用インゴットを好む。7日に金取り扱いカウンターで問い合わせてみると、投資用インゴットの価格は1グラム364元だった。問い合わせの合間にも、大勢の男性が問い合わせにやって来た。販売員は、「最近はインゴットを購入されるお客様が多い。お問い合せのすぐ前にも、30グラムのインゴットが1つ売れたところで、価格は約1万900元だった」と話した。
カウンターを離れようとした時、男性客がまた1人、インゴット価格の問い合わせにやって来た。価格を聞くと、すぐに携帯電話を開いて現在の金価格をチェックし、「今はその値段ではないはずだ」と述べた。販売員が価格を確認したところ、問合せの時点での金価格で計算すれば、投資用インゴットの価格は1グラム366元に上昇したという。
実際、19年12月以降、現物市場の金価格は変動しつつ上昇を続けている。上昇の原因について、上海邁柯栄信息諮詢有限責任公司の徐陽(シュー・ヤン)会長は、「これは主に国際的な外部要因が市場にリスク回避ムードを引き起こし、これをかき立てたことの影響によるものだ。また、これまでの経験を踏まえると、春節前の市場では金のアクセサリーの需要が増加するので、金価格の上昇を後押しするとみられる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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