「本当のヘル朝鮮が来ている」と韓国紙、文在寅政権の経済政策をやり玉に

Record China    2020年1月18日(土) 9時40分

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韓国・中央日報は論説委員名の「われわれはヘル朝鮮から脱出したのか」とのコラムを掲載。文在寅政権の経済政策をやり玉に挙げ、「本当のヘル朝鮮が来ている」と警鐘を鳴らした。写真はソウルの繁華街。

「ヘル朝鮮」(地獄のような朝鮮)。韓国で朴槿恵政権時代に若者を中心に使われた言葉だ。中央日報は論説委員名の「われわれはヘル朝鮮から脱出したのか」とのコラムを掲載。賃金、雇用など文在寅政権の経済政策をやり玉に挙げ、「本当のヘル朝鮮が来ている」と警鐘を鳴らした。

ヘル朝鮮について、コラムは「青年の就職とマイホームの用意が難しく、所得の両極化が深まったという批判だった」と説明。「またの言葉は『3放世代』。就職が難しいので恋愛・結婚・出産を放棄するということだったが、現政権に入り、進歩陣営でヘル朝鮮という言葉が引っ込んだ。文大統領が約束した通り、『機会は平等で、過程は公正で、結果は正しかった』ためなのか。このすべての約束がどれほど守られたのだろうか。それを確認するには『ヘル朝鮮指数』を見ればよい。住居価格・所得・結婚・出生率がそれだ」と述べた。

続いて、「数字を確認してみると、いよいよ本当にヘル朝鮮が来ているではないか。まず経済体力を示す成長率は目を開けて見ていられないほどだ。昨年の成長率は経済が過熱せず、達成できる潜在成長率より低い2%も難しくなった」と言及。「このような結果は反市場・反企業的『所得主導成長』と無関係とはいえない。最低賃金の猛スピード引き上げと、画一的な週52時間勤労制は低所得層・自営業者・中小企業を崖に追い詰めた。結局、所得下位20%世帯の勤労所得は7期連続で減少した」と文政権を批判した。

雇用に関しては、「77兆ウォン(約6兆9000億円)を注ぎ込んだが荒廃した。青年をヘル朝鮮から救い出すといったのに、税金でつくった60歳以上の高齢者アルバイトだけが増えた」と指摘。「政府は新規就業者が増えたと主張しているが、そのうち90%前後は税金を注ぎ込んだ60歳以上の雇用だ。国の経済の柱である30、40世代の雇用は26カ月間減少している。アルバイトのような低賃金雇用だけ増え、『フルタイム』は減ったということだ」と解説した。

さらに、「青年はヘル地獄の入り口に立ったにすぎない。財政を注ぎ込んで増えた国家負債は30、40代とその子女たちが10~20年後に抱え込む未来の負債だからだ。3放は増え続けて出生率は世界唯一『0人台』になった」と憂慮。「一度も経験したことのない、本当のヘル朝鮮が来ている。それでも文大統領は新年記者会見で何事もなかったかのように話した。むしろ『否定的な指標は減って肯定的な指標は増えている』と言った。ぜひ他の声にも耳を傾けてもらいたい。それでこそヘル地獄から脱出することができる」と訴えた。(編集/日向)

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