Record China 2020年9月13日(日) 21時30分
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台湾メディアの中国時報は11日、米国によるファーウェイを対象とした禁止令の発効前に、ファーウェイ傘下のハイシリコンがチャーター機で大量のウエハーを台湾から運んで在庫を確保するようだと伝えた。
2020年9月11日、台湾メディアの中国時報は、米国による中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)を対象とした禁止令が15日に発効するのを前に、ファーウェイ傘下の半導体設計会社、海思(ハイシリコン)が大金をはたいてチャーター機を使い大量のウエハーを台湾から運んで在庫を確保するようだと伝えた。
記事によると、米国によるファーウェイに対する禁止令は9月15日に発効する。ネットユーザーが10日に暴露したところによると、ハイシリコンの貨物チャーター機が台湾に来ており、ファーウェイの独自プロセッサ「Kirin」と関係のあるウエハーを9月14日までに中国へ輸送するという。このネットユーザーは、「貨物チャーター機の派遣はまるで戦争のワンシーンのようで、普段はないことだが、米中の貿易戦争は一種の戦争と言える」としている。
記事によると、台湾紙・自由時報は、「ハイシリコンは貨物チャーター機を利用して台湾に発注したすべてのウエハーを中国に輸送するようで、その費用は600万~700万台湾ドル(約2200万~2500万円)とみられる」と報道している。この金額には関税や空港使用料は含まれていないという。5ナノメートルのウエハーは1枚1万5000ドル(約160万円)とみられ、決して安くない価格だが、「間もなく不足するファーウェイにとってはウエハーを購入できることが何よりも重要なことだ」と指摘した。
中国メディアの報道によると、ファーウェイは間もなくやって来る供給停止に備えて、最近大量の買いだめに努力しており、台湾の半導体大手TSMCに対して早く納品するようせかしていたという。専門家は、ファーウェイの独自プロセッサ「Kirin9000」チップの在庫は約1000万枚で、禁止令後も来年3月ごろまでは持ちこたえることができると予測している。(翻訳・編集/山中)
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