Record China 2020年1月11日(土) 14時50分
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10日、海外網は、イランのテヘラン近郊で墜落したウクライナ航空機に多くのカナダ人乗客が搭乗していた理由について紹介する記事を掲載した。資料写真。
2020年1月10日、海外網は、イランのテヘラン近郊で墜落したウクライナ航空機に多くのカナダ人乗客が搭乗していた理由について紹介する記事を掲載した。
記事は、8日に同航空のボーイング737型機がテヘランのホメイニ国際空港から離陸して間もなく空中で炎上、墜落して乗員・乗客合わせて176人全員が死亡したと紹介。乗客167人のうち、カナダ人が63人搭乗していたことで「どうしてイランとウクライナを結ぶ航空路線にこれほどのカナダ人が搭乗していたのか」との疑問の声が上がったと伝えた。
その上で、カナダはステファン・ハーパー氏が首相在任中の2012年にイランと断交しており、15年にジャスティン・トルドー首相が就任して以降イランと再接触を図っているものの、関係回復には至っておらず、両国間の直行便も運航されていない状態だとした。
このため、両国を往復する旅行客は安価ながらも頻繁に乗り継ぎの必要がある航空便を利用せざるを得ないと説明。カナダの大学では冬休みが終わる時期にあたり、帰省していたイラン系カナダ人の学生や教職員がカナダに戻るために同航空の便を利用していたとしている。
そして、カナダの団体プログレス・トロントの会長であるポーヤン・タバシネジャド氏が「両国関係が回復していないことで大使館や領事館がないため、今回の事故で犠牲になったカナダ人の遺体をカナダに戻すことが難しい」と語ったことを伝えた。
カナダメディアによれば、カナダには現在30万人近いイラン系のカナダ人がいるとのことで、イラン系カナダ人コミュニティーはこれまでカナダ政府に対してイランへの直行便就航を求め続けてきたという。(翻訳・編集/川尻)
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