人民網日本語版 2020年1月15日(水) 17時30分
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鞍山鋼鉄集団有限公司は最適化された生産技術ロードマップの構築により、第4世代原発600MWモデル高速炉プロジェクトの「316Hオーステナイト系ステンレス鋼」の開発に成功し、第1期契約の供給を完了した。
鞍山鋼鉄集団有限公司(以下「同社」)が13日に発表した情報によると、同社は最適化された生産技術ロードマップの構築により、第4世代原発600MWモデル高速炉プロジェクトの「316Hオーステナイト系ステンレス鋼」の開発に成功し、第1期契約の供給を完了した。製品を無から有にし、ボトルネックを解消した。同社は自社設備のみで同製品を生産する世界唯一の企業になった。中国新聞網が伝えた。
世界各国の経済発展や環境悪化の圧力という二重の需要を受け、原発の建設と原子力の利用は今後10−20年間の重点事業になる。中国は原発の開発・建設ですでに重大な進展を実現している。第3世代原発技術は世界の先進水準で、第4世代原発技術は世界トップ水準だ。うち第4世代原発600MWモデル高速炉プロジェクトは、業界の発展をけん引し、原子力の発展方向を示しており、極めて重要な戦略的意義を持つ。
モデル高速炉である同プロジェクトは、設備の安全性に対する要求が極めて厳しく、重要設備は主に「316Hオーステナイト系ステンレス鋼」を採用している。しかし総合性能や組織の面では、通常の316Hオーステナイト系ステンレス鋼の間には大きな違いがある。特に鋼のフェライト、粒径、粒界腐食、鋼板の頭部・尾部の性能の均一性には厳しい条件が設けられた。そのため材料の入札期間中、海外の原発用ステンレス製造老舗企業は尻込みし、材料の設計が合理的ではないと判断し入札を断念した。
関係責任者によると、316Hオーステナイト系ステンレス鋼は原発設備のボトルネックの材料となっている。同社の原発用ステンレスプロジェクトチームは需要を受け、契約内容に基づきプロジェクトの研究開発・生産・共有任務を全面的に担当した。ステンレスの研究開発・生産の経験が少なく、製品が関わる部署が多く、プロセスが複雑で技術指標の条件が厳しいといった数多くの不利な状況を受けながら、同社の優位性を十分に発揮した。遠く広州にある関連会社のステンレス製錬、エレクトロスラグ再溶解、鋼塊分塊圧延・転造・溶体化処理・酸洗不動態化により、割安な生産技術ロードマップを構築し製品の開発と第1期契約の供給に成功した。(編集YF)
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