歴史があり、レトロでおしゃれな雰囲気をもつエリアとして、近年、若者に人気の北京・「南鑼鼓巷（ナン・ルゥオ・グー・シャン/Nan luo gu xiang）」。外国人観光客はもとより、中国国内の観光客も多く訪れるが、特に若者の姿が多く目立ち、”若者エリア“としても注目を集めている。

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ここのエリアの魅力は、一言でいうと、「洗練しすぎてない（？）おしゃれスポット」であること。北京の地元でも古い胡同の一つとしても愛されてきたエリアだが、伝統的な建築物をリノベーションしたカフェやレストランが集まるなか、話題のB級グルメの食べ歩きができるなど、大衆的でベタな観光地の雰囲気と、トレンドをうみだす流行の先端が垣間見える店舗が並んでいる。

伝統建築と現代の嗜好が上手に融合しているところも「南鑼鼓巷」が人をひきつける魅力のひとつだ。メインストリートは、店舗が立ち並び、観光客が行き交う華やかなエリアだが、時折、左右にあらわれるせまい路地を見ると、昔ながらの伝統的な四合院づくりの家が立ち並び、ひとけがなく、ひっそりとたたずんでいる光景が広がる。閑静な路地とメインストリートの喧噪が対照的だ。

このエリアにある店舗は、SNSや大衆点評（中国最大の口コミサイト）上でのUP率も高い。例えば、「文字［女乃］酪店（ウェン・ズゥ・ナイ・ラオ・ディエン）」。かつて宮廷で食べられていたスイーツが食べられるお店として、その秘伝の味を食べようと店頭には多くの女性客がギュッと集まり、にぎわっている。

そのほかにも、北京でTシャツを買うならここ！とまで言われるほど支持を集め、おしゃれに敏感な若者や外国人から注目を集めている「創可貼T-［小血］（チュアン・クゥ・ティエ・ティー・シュエ/Plastered T-shirts）」がある。「外国人から見た中国」がテーマと言われるポップなデザインや斬新な色使いのT−シャツを販売。

そして、ここ数年、ブームになっている「かわいい文具系雑貨」。南鑼鼓巷エリアにも当然、こうした雑貨を取り扱う店舗が並び、学生だけではなく、大人女子の心をわしづかみしている。週末や休日はとても混雑し「人の波」ができるエリアなので、できれば平日来て、ゆっくり歩くのがおすすめだ。（提供/フライメディア）