韓国の囲碁大会でAIを使った不正、耳に巻いた包帯にイヤホン隠す―中国メディア

Record China    2020年1月17日(金) 20時50分

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14日に韓国で行われた囲碁の段位認定大会で、ある出場者がカメラや受信機を衣服に隠して不正行為を働いた。資料写真。

14日に韓国で行われた囲碁の段位認定大会で、ある出場者がカメラや受信機を衣服に隠して不正行為を働いた。16日付で中国メディア・新浪体育が伝えた。

記事によると、大会は予選からベスト8まで勝ち抜き戦の形式で行われた。ベスト64の第一局で、大会参加者のAさんは対戦相手のKさんの挙動がおかしいことに気付き、対局後に審判に相談した。

身体検査の結果、Kさんは耳に巻いた包帯にイヤホンを、ポケットと服の中にそれぞれ小型カメラと受信機を隠し持っていたことが分かった。中国メディアの網易体育が韓国メディアの報道を基に伝えたところによると、カメラで撮影した対局の様子を送信し、AI(人工知能)を使ってそれを分析するという手法を採っていたという。

不正を問いただされたKさんは、「オンラインで囲碁をプレーしていた時にあるユーザーと知り合い、段位認定大会でズルをして昇格できれば報酬をやると言われた。誘いに応じたところ、それに使う電子機器が郵便で届き、使い方のレクチャーを受けた」と話したという。また、「予選から機械を身に着けていたが、その時は何も信号がなかったので使っていない。不正を始めたのはベスト64から」と語ったという。

これを受け、韓国棋院は17日に運営委員会の会議を召集し、警察に通報するかどうか、KさんやKさんに不正を持ちかけた人物を警察に調査させるかどうか、Kさんの今後の段位認定大会への参加を禁止するかどうかなどを決定するという。

記事によると、15日の午後に行われるはずだったベスト32の対局は、不正行為の影響で16日の午前まで延期された。身体検査が強化され、会場では全ての入場者に対して金属探知機による検査が行われたという。(翻訳・編集/岩谷)

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