Record China 2013年10月3日(木) 6時0分
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30日、汚染問題が深刻化する北京が首都である必要はあるのか。ネット上では首都移転の噂が広がっている。その情報の中にはきわめて具体的に書かれたものもあるが、真偽の程は定かではない。写真は故宮。
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2013年9月30日、汚染問題が深刻化する北京が首都である必要はあるのか。ネット上では首都移転の噂が広がっている。その情報の中にはきわめて具体的に書かれたものもあるが、真偽の程は定かではない。香港紙・明鏡が伝えた。
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2013年1月9日、河南省信陽農村綜合改革研究センターは「2012年7月28日、国家発展改革委員会、国家都市計画局、国家環境保護局など20数部門からなる160人を超える調査チームが、28回の調査を経て、2016年に信陽への首都移転を決定した」と伝える内容のメールマガジンを発表した。
北京は華北平原の西北端に位置し、3000年あまりの歴史を有する古都である。金、元、明、清、中華人民共和国はここに都を定めており、北京はここ850年の間、中国で最も重要な都市となっている。かつて、明の燕王朱棣(しゅてい)が南京を攻め落として皇帝を称し、成祖となった。北方を重視していた成祖は1421年に北京に遷都し、それ以後は国民政府が一時的に南京を首都と定めたことを除いて、北京が独自の政治的地位を占め続けている。
平時には2000万の人口と500万台の自動車を有するものの、春節期間には人口が900万人になり、渋滞も満員電車もなく、空気も良くなる。北京出身の人々は大気汚染と交通渋滞に不満を募らせており、これ以上他の土地から来た人々に限りある資源を奪われ続けることはご免だと考えている。
しかし、中国での首都移転は他国のように容易に実現可能なものではない。過去の歴史をひもとけばわかるように、遷都が意味するのは大動乱と王朝の交代であり、共産党の指導者たちが国民や世界に向けてこのようなメッセージを送ることは望まないはずだ。それまでは、北京の人々は迷惑な大気汚染に悩みつづけることになるのかもしれない。(翻訳・編集/岡本悠馬)
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