「イスラエルは中国の歴史を理解し、友好関係を築くべき」―英大学研究員

Record China    2013年10月8日(火) 8時40分

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イスラエルのハアレツ紙が英国ノッティンガム大学中国政策研究所のニヴ・ホレシュ上級研究員の文章を取り上げた。イスラエル国旗。

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2013年9月29日、イスラエルのハアレツ紙が英国ノッティンガム大学中国政策研究所のニヴ・ホレシュ上級研究員の文章を取り上げた。

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中国はシリア危機において完全にプーチン大統領の立場を支持しており、西側の懸念を招いているが、これはイスラエルも同様だ。イスラエルは中国を世界の安い消費財の工場、あるいはせいぜい「成長中の」市場としか捉えておらず、現在すでに超大国となっているとはみていない。しかし実際には、中国は世界的地位も安定しつつあり、世界情勢に対する影響はかなり大きい。

オバマ大統領は第1期任期中、「アジア太平洋地域回帰」政策によって中国を抑制しようとしていた。しかし第2期任期では、むしろ中国人の機嫌を損ねないよう用心深くなった。現在、中国は巨額の外貨準備を有し、世界各地に対して経済的興味を示している。だがその一方、中国共産党はおのれの短所をしっかり自覚している。つまり中国はソフト面や公共関係に非常に弱く、軍事的に優勢でもないということだ。

中国人の関心は近代史上における国家イメージであり、異なる宗教、文化、価値観、生活様式が平和に共存することである。歴史上、中華帝国はユダヤ人やイスラム教徒に極めて寛容で、敵視しないばかりか、異民族や異教徒が高官になることも難しいことではなかった。これは、西洋が血なまぐさい宗教戦争を繰り返してきたことと鮮明な対比をなしている。

中国は台頭しつつあるとはいえ、いまだ米国と拮抗するというまでには至っていない。イスラエルはこの機に乗じ、中国の力を借りて自国の戦略的地位を高めることができる。中国の歴史を理解し、友好関係を築くのである。そうすれば西側の中国を見る目も変わってくるだろう。

最後に、中国の経済力が米国の「世界のリーダー」の終結につながるのか、或いは1980年代の日本のように衰退していくのかにかかわらず、中国は今後歳月を重ねる中で、必然的にイスラエルや世界の生活に影響をもたらすようになるだろう。中国がすぐに米国の代わりとしてイスラエルの最強の盟友の地位を得ずとも、イスラエルはこの大国と注意深く堅牢な関係を打ち立てなければならない。(翻訳・編集/中原)

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