学校内にはびこる親と教師の不正行為、すべては子供の進学のため―中国

Record China    2013年10月12日(土) 20時20分

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8日、政治腐敗撲滅に躍起になっている中国だが、親たちは子供の将来のため、さまざまな便宜を図ってもらえるよう、贈り物を添えて学校の先生に頼み込むのが普通だ。写真は西安の小学校。

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2013年10月8日、米紙ワシントン・ポストは、「中国の親たちは子供の進学のために不正に走る」と題した記事を掲載した。米華字メディア・多維新聞が伝えた。

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習近平(シー・ジンピン)中国国家主席は政治腐敗撲滅に力を入れている。しかし、中国の子供たちは小学校の頃から大人たちの不正行為を目撃している。中国の学校では入学試験や評価、推薦までもが「相談可能」だ。中国の公立学校のレベルは高く、私立学校は主に外国籍と低所得者の子供のためにある。

中国の教育制度は悪化の一途をたどっており、優秀な学生と普通の学生との差は開くばかり。そこで多くの学生は高い授業料を払って学習塾に通う。良い成績で有名大学に入り、一流企業に就職できれば、その後の暮らしは保証されたも同然だ。このため多くの親が先生に「贈り物」をして、自分の子供に便宜を図ってくれるよう頼み込む。

中国は社会主義国であり、教育費は建前上すべて政府が請負うべきものだ。だが実際には有名校ほど高額の費用や各界からの寄付金を受け取っている。たとえば北京市の中学生は自分の住む校区の中学校に通うのが決まりだが、実際には有名中学の約半数の生徒が非正規のルートで入学している。

現代の学生たちは、自分たちの「資質」のほかに「金銭」と「コネ」で出世の道を切り開いていく。こうした中国社会はすべてのシステムが不公平に動いているといえよう。(翻訳・編集/本郷)

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