トルコが「中国のミサイル購入」情報を流したのは、欧州製を安く買うためか―台湾メディア

Record China    2013年10月11日(金) 9時7分

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10日、台湾メディアによると、トルコが自国のミサイル防衛システムの導入に際し、中国製の長距離地対空ミサイル「紅旗9(HQ‐9、輸出型FD2000)」の購入を決定したとの情報が欧米諸国の政界や軍事業界の注目を集めているという。写真は中国海軍。

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2013年10月10日、台湾メディアによると、トルコが自国のミサイル防衛システムの導入に際し、中国製の長距離地対空ミサイル「紅旗9(HQ‐9、輸出型FD2000)」の購入を決定したとの情報が欧米諸国の政界や軍事業界の注目を集めている。米国のパトリオット、欧州のアスター、ロシアのS‐400が競争入札に参画していたが、紅旗9が選ばれたという。トルコのこの決定はアメリカの反発を買うことが予想される。参考消息網が伝えた。

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カナダの軍事専門誌・漢和ディフェンスレビュー(漢和防務評論)の編集長であるピンコフ氏は「トルコがアメリカと北大西洋条約機構(NATO)の圧力に耐えられるわけがない」と述べ、「トルコ軍の主力装備はどれもドイツ・アメリカ・フランス製である。その上、欧州連合(EU)加盟を望んでいるトルコが、西側諸国ではなく、中国の防空システムを選べば、加盟への道のりはより困難なものになるだろう」と指摘した。

「トルコが『紅旗9』購入の情報を流したのは、フランス・イギリス・イタリアが共同開発を行っている地対空ミサイル『アスター』の価格をより安く抑えるのが狙いである」と指摘するピンコフ氏は、「トルコの軍装備の購入はいずれも技術移転と結びついているため、アスターの製造技術を取得することが真の狙いである。欧州側の提示価格が高かったために、トルコは今回のような行動に出た」と見ている。

ロイター通信によると、購入はまだ最終決定しておらず、アメリカは「中国のミサイル防衛システムでは、NATOの兵器と運用システムに適合できない」と指摘する。NATOのラスムセン事務総長は、「我々にとって重要なのは、NATOの加盟国それぞれの防衛システムがお互いにマッチすることである。トルコも他の加盟国同様、その方針に従うことを望む」と話している。

「紅旗9」の購入決定に際し、トルコ国防局局長は「中国を選んだ要因の一つは、提示価格が最も妥当だったからだ。『紅旗9』が34億4000万ドル(約3364億円)なのに対し、アメリカと欧州のものは50億ドル以上だ」と話している。また、かつて、中国のWS‐1ロケット砲の製造技術を導入したことで、国際市場への進出に成功したトルコにとって、「紅旗9」購入による技術移転も大きな魅力となっているようだ。(翻訳・編集/XC)

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