新型肺炎、新規感染は湖北省に集中する傾向=同省以外では減少―WHO

Record China    2020年2月2日(日) 11時30分

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WHOは新型コロナウイルスの感染についてのリポートで、中国での感染確認事例が湖北省に集中しつつある状況を紹介した。写真は同省武漢市で建設中の火神山医院。3日には患者の受け入れを開始する予定。

世界保健機関(WHO)は、2020年2月1日時点での新型コロナウイルス(2019-nCoV)の感染状況についてのリポートで、中国での感染確認事例が湖北省に集中しつつある状況を指摘した。2月1日の感染確認事例は、湖北省以外では減少した。

リポートは、「2019-nCoVの発生は依然として、おおむね湖北省に集中」と指摘。1月20日以来の感染確認の累計は、中国全体では1万1821人で、うち湖北省は7153人として、湖北省での感染発生率が60.5%と説明した。

1月26日から2月1日までの7日間における感染の確認では、1月26日には湖北省での確認が中国全体の47%だったが、湖北省が占める割合は増加傾向にあり、2月1日には64%に達した。また、WHOが用いた数字によれば、湖北省以外での感染確認数は、1月31日までは増加し続け、764人に達したが、2月1日には755人と前日よりも減少した。

WHOは、湖北省の次に多くの感染が確認された地域として浙江省(累計599人)を挙げた。中国以外の国での感染については累計132人で、うち14人が中国国外での二次感染と確認されたと紹介。101人については発症する前の14日以内に中国を訪れたことが明らかになっており、うち84人は湖北省を訪れていたと説明した。

中国政府・国家衛生健康委員会によると、2月1日に新規に感染が確認されたのは2590人で死亡した患者は45人。累計では感染確認が1万4680人で死亡した患者は304人。2日午前0時時点で感染が疑われている人は1万9544人。

なお、中国政府は同ウイルスの感染・流行状況を発表する際に、本土(計31の省・中央直轄市・民族自治区)と香港、マカオ、台湾を分けて発表しているが、WHOは香港、マカオ、台湾を含めて「CHINA」として、必要に応じて香港、マカオ、台湾についての数字を別に発表している。そのため中国発表とWHO発表では一覧表に掲載された数字などが異なっている。2月1日までの感染確認の累計は香港で14人、マカオで7人、台湾で10人に達した。(翻訳・編集/如月隼人

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