Record China 2020年2月4日(火) 14時40分
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中国国家衛生健康委員会の蒋栄猛氏は3日夜、湖北省が主催した記者会見で、「新型コロナウイルスは空気中でどのくらい生存可能ですか?」との質問に回答した。資料写真。
中国国家衛生健康委員会の蒋栄猛(ジアン・ロンモン)氏は3日夜、湖北省が主催した記者会見で、「新型コロナウイルスは空気中でどのくらい生存可能ですか?」との質問に回答した。3日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で中国メディア・財経網のアカウントが伝えた。
蒋氏はまず、今回の新型コロナウイルスの感染経路には飛沫(ひまつ)感染と接触感染があると説明。中でも飛沫感染のケースについて、「せきやくしゃみを通してヒトの体内から排出された後、一般的にウイルスが飛び散る範囲は約1メートルから2メートルと非常に限られている。ウイルスはすぐに落下するため、空気中に漂うことはない。つまり、空気中にウイルスは存在しないということになる」と質問の内容自体を否定した。
その上で、新型コロナウイルスの主な感染経路は接触感染であると指摘。「ウイルスはすぐに落下するが、周囲の物体の表面やわれわれの手に付着する可能性がある。さらに、われわれが触れることによって、取っ手や押しボタンなどの表面もウイルスに汚染される恐れがある」とした。
例えば、ある人がくしゃみをする時に口を手で覆い、その後何らかのボタンに触れた場合、次にそのボタンに触れた人が手を洗わずに手で目や鼻をこすればその人にも感染の可能性が生じるという。これを踏まえ、蒋氏は手洗いの重要性を強く訴えた。
さらに、「研究によると、ウイルスは滑らかな物体の表面で数時間生存する可能性がある。温度や湿度といった条件がそろえば数日生存することもあり得る。例えば温度が20度で湿度が40~50%であれば、ウイルスは最大で5日間生き続けると言われている」と紹介した。
蒋氏はこのほか、排せつされた便を通じての感染についても、現時点でまだ確認されていないとしつつ、今後の経過を見守ると伝えた。そして、「感染症は呼吸器や消化器、または性行為といった多くの経路で広まるとされている。だが、私が理解している限り、伝染病が広まる経路は接触感染に尽きる。ヒトは病原体に触れて初めて感染する。(接触感染には)例えば、粘膜同士や手から粘膜への接触、輸血や血液感染などがあるが、そこに接触さえしなければ、感染経路を遮断することができる」と論じた。(翻訳・編集/岩谷)
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