Record China 2020年2月12日(水) 6時0分
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9日、南方週末は、日本人がマスク着用を好む理由について分析する記事を掲載した。写真は売り切れたマスク売り場。
2020年2月9日、南方週末は、日本人がマスク着用を好む理由について分析する記事を掲載した。
記事は、「中国はマスク製造大国であり、昨年だけで50億枚以上のマスクを製造していて世界全体の約半分を占めていた」と紹介。「しかし、新型肺炎の問題発生前はその多くを輸出しており、国内需要は年間約8億枚で、1人当たりの年間使用数は1枚にも満たなかった」とした。
その上で、日本衛生材料工業連合会の18年度のデータを基に、「日本では国内の製造数が11億1000万枚、輸入が44億3000万枚、合計55億4000万枚。備蓄分を除くと年間消費量は55億2100万枚であり、1人当たり年間43枚使用していることになる」と指摘した。
記事は、日本人がマスクをよく着用する理由について、「20世紀初頭に流行したスペイン風邪までたどる必要がある」と指摘。「日本では約2300万人が感染、約38万人が死亡しており、関東大震災後のコレラの流行で、伝染病を絶対に感染させてはならないとの意識が高まったのだ」と論じた。また、「人に迷惑をかけない」という自覚や「花粉症」もマスク着用の要因だとも指摘している。
一方で、「花粉症なら欧州でも普通のことであり、米国でも多くの人がインフルエンザに感染したが、マスクを着用する人は少ない」と指摘。「日本人がマスクを着用するのには他にも理由がある」としている。
記事はその理由として、「のどや皮膚の乾燥を防ぐこと」「防寒」「口臭への配慮」などを挙げた。さらに女性の場合は「小顔に見える」「しわや大きな鼻などを隠せる」「すっぴんを隠せる」「紫外線防止」など、「美の追求」の意味合いもあるとした。
このほか、「対人恐怖症の人は、マスクを着用していると安心感がある」とし、心理学者の言葉として「マスク依存症の背後には、自分の外見に対する自信のなさや嫌悪が表れており、マスクはそうした気まずさを防いでくれる」と伝えた。
最後に、「新型コロナウイルスが収まった後、一部の中国人は公共の場所でマスクを着用する習慣が身に付くだろうが、マスク依存症になることはないだろう。やはり中国はマスク輸出大国であって、消費大国ではない」と結んだ。(翻訳・編集/山中)
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