<コラム>日本国民の冷静さに感謝しつつ慌てず未来を見つめて、コロナウイルスへの対処を

石川希理    2020年2月19日(水) 23時20分

拡大

2、3月に、中国ではコロナウイルスの拡大の山場が来るという。日本ではさらにずれ込むだろうか。写真は武漢。

◆2、3月に、中国ではコロナウイルスの拡大の山場が来るという。日本ではさらにずれ込むだろうか。

我が国ではクルーズ船への対応が、相当批判されている。彼の国も初動の拙さを認めている。まあ、外野から見ていると、どうとでも言える。

といっても、隠蔽は困る。

◆学校でのいじめは、担任が隠し、学年教員集団が隠し、教頭が隠し、校長が隠している間に、ドンドン広がる。

発覚すると、教育委員会が慌てて隠す。

自分達が在職中に露見しなければ責任を問われなくて済む。

単発的なものなら隠しおおせるかも知れない。自分が担当している間のみ判らなければよい。だから隠す。しかし、人権侵害体質を持つ集団のなかで、いじめはコロナウイルスのように拡散する。

後から引き受けた担任や、校長は仰天する。

が、ついに露見する。

担任は自己の力のなさを嘆き、校長は天下り先を失う。教育長は左遷される。

前担任と前校長と前教育長達は胸をなで下ろす。

教育委員会委員は「聞いていなかった」と、嘆く。

そして、いじめられた子どもたちは、生涯にわたって心の傷を負う。中には自ら命を絶つ子もいるかも知れない。

隠蔽は困る。

◆コロナウイルスでの不幸中の幸いは、重症化が比較的少なく、致死率も高くないことであるらしい。怖さとしては、インフルエンザ程度であるという報道もある。

徹底して押さえ込むことが不可能で感染が拡大するならば、インフルエンザ対策を少し強化してみればどうか。

罹患すれば学校園は登校禁止、会社・企業も出勤禁止。後者は、インフルエンザでは曖昧なままだ。この点は強化する。

経済活動云々より、まず疾病対策である。

どのようにしても、後日「あれほど厳しくしなくても」とか逆に「もっと徹底的にしておけば」という批判は起きるだろう。

国民の健康・社会防衛からみて、「やりすぎ」の方が良い。結果として不要だったということになる方がいいと思う。重症者のみ入院加療する。

◆この施策の決断は「政治家の責任」である。後日の批判を恐れて、票にならないことを懸念して、経済への影響を錦の御旗にして、小出しの対策はまずい。

隔離者を滞在させるホテルは、時価と将来利益も含め、あるいは収束後の再開支援を含めて政府が買い取ればいい。

これは国民の命を守る戦争である。湾岸戦争で1兆円以上を出して、役立たず、あとから後悔したのに比べたら1000億だろうが、1兆だろうが、我が国にその力がないとは思えない。

責任を負い、あとでやり過ぎと言われても、決断をしてほしい。

それが判らぬほど、日本国民はそれほど愚かではないはずだ。

とまあ、偉そうに言う私などは、高齢で糖尿病疾患者だから、コロナウイルスの餌食になりやすい。パンデミックが起きれば、いなくなっているかも知れない。

◆さて、最後に、コロナウイルスなど伝染病が国中あるいは世界中で流行する「パンデミック」対策が、中国も我が国も、脆弱だったのには驚いた。

映画・ドラマなどでよく出てくる「アメリカ疾病管理予防センター(CDC)」程の規模予算は、我が国の国力からいって少し無理としても、このコロナウイルスを機会に、是非、整備してもらいたい。

いまは流行が増えつつあるが、春から夏になり収束したときに「喉元過ぎれば」とならないように、記録と、反省と、新しいパンデミック・バイオハザード対策をお願いしたい。想定外は願い下げである。

PDCAは物事を実行する流れである。

Plan-do-check-act(action)cycle

いまから政治家は官僚機構に対して、次に備えての、計画-実行-評価-改善 という行動を開始してもらいたい。

日本国民の冷静さに感謝しつつ。すみません、気になるもので、少し大言壮語しました。

■筆者プロフィール:石川希理

1947年神戸市生まれ。団塊世代の高齢者。板宿小学校・飛松中学校・星陵高校・神戸学院大学・仏教大学卒です。同窓生いるかな?小説・童話の創作と、善く死ぬために仏教の勉強と瞑想を10年ほどしています。明石市と西脇市の文芸祭りの選者(それぞれ随筆と児童文学)をさせていただいています。孫の保育園への迎えは次世代への奉仕です。時折友人達などとお酒を飲むのが楽しみです。自宅ではほんの時折禁酒(笑)。中学教員から県や市の教育行政職、大学の準教授・非常勤講師などをしてきました。児童文学のアンソロジー単行本数冊。小説の自家版文庫本など。「童話絵本の読み方とか、子どもへの与え方」「自分史の書き方」「人権問題」「瞑想・仏教」などの講演会をしてきました。

ブログはこちら

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携