新型肺炎は中国の強大さを証明すると同時に欠点も明らかにした―中国紙編集長

Record China    2020年2月17日(月) 15時40分

拡大

15日、中国メディアの環球網は、新型肺炎は中国の強大さを証明すると同時に中国の欠点も明らかにしたとする胡錫進環球時報編集長による文章を掲載した。写真は武漢の医療関係者。

2020年2月15日、中国メディアの環球網は、新型肺炎は中国の強大さを証明すると同時に中国の欠点も明らかにしたとする胡錫進(フー・シージン)環球時報編集長による文章を掲載した。

胡氏は、新型コロナウイルスの感染者が最も多い湖北省に、217の医療支援チーム、計2万5633人の医療関係者が緊急派遣されたと紹介。「あまりにすごすぎる」とし、「湖北省は世界でもここ十数年で最大の医療関係者と物資が一度に集まった所となった」と指摘した。

そして、「このような国家レベルの医療総動員の出現を見たかったわけではない」としつつも、中国の措置は「世界の他の地方ではできないことだろう」と評価。例えば、北京でもそれぞれの居住区が感染リスクを抑える砦となっており、新型肺炎が深刻な地域では「戦時管制」を導入し人々は極限管理を進んで受け入れているが、このようなことができるということは、世界的に見れば「不可思議なこと」だと論じた。

その上で、中国は「世界屈指の動員能力を有している」と指摘。「三峡ダムや高速鉄道を建設し、すべての村から絨毯方式で貧困をなくし、西洋諸国より多い人口の国民を豊かさと中流の生活へと向かわせており、われわれはほぼ何でもできる」と説明した。

しかし、今回の新型肺炎の問題は「われわれの欠点を暴露した」とも指摘。これには、マイナスの情報を好まないことや、物事を「薄めてしまう」態度、社会の和やかな雰囲気を保つことを過度に気に掛けることなどが含まれるという。

さらに「官僚主義、形式主義は難病」と分析。「一部の役人は実際の状況に基づいて強力な意思決定をすることができず、問題が起きると責任をなすりつけ合い、上に責任を押し付けようとする」と指摘した。

そして、中国は今回の問題から教訓を得るべきであり、「この度の公衆衛生の危機は現代中国において最後の1回とすべきで、このような危機が何年も後に再び同様の形あるいは変異した形でわれわれを襲うことがないようにすべきである」と論じた。

また、「社会のすべての階層において、職務怠慢やへ理屈を支持するべきではなく、不作為でもやり過ごすことができてそれが正しいことであるかのように得意満面になるようなことがあってはならない」と述べた。

最後に、「公衆衛生の危機とこの種の危機が明らかにした重大な欠点を乗り越え、中国は各種の課題に直面する上で、より制度的な力を有し、さらに落ち着いて対応する。21世紀の中国は強大になるだけでなく、活力にあふれ安定した歩みをしていくだろう」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携