2020年2月15日、米華字メディアの多維新聞によると、世界保健機関（WHO）のテドロス事務局長は15日、独ミュンヘン安全保障会議で演説し、感染が拡大している新型コロナウイルスについて「流行がどう広がるかを予測するのは不可能だ」と述べ、各国政府に準備や対応を促した。

テドロス事務局長は、中国以外への大きな広がりは抑えられており、中国政府の対応によって世界への感染拡大を遅らせることができているとの認識を示した。

また、国際専門家チームが中国と緊密に協力して流行状況の把握に努めているとした一方で、WHOは中国での感染者の継続的な増加や国際社会からの緊急資金援助の不足、個人用防護物品の供給不足、不確かな情報の拡散などの問題を懸念しているとも述べた。

そして各国政府に準備や対応を促し、世界の指導者たちに感染症問題を政治問題化しないよう呼び掛けた。（翻訳・編集/柳川）