新型コロナに警鐘鳴らした李文亮医師に称号、中国ネット「謝罪は?」

Record China    2020年3月6日(金) 9時20分

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5日、中国で新型コロナウイルスの発生初期に警告を行ったことで知られる李文亮医師が「防疫業務の先進的人物」の称号を与えられることが明らかになり、中国ネットからはさまざまな声が上がっている。

中国国家衛生健康委員会などは5日、「新型コロナウイルス防疫業務の先進的グループまたは人物」として称号を与えるグループと人物を発表した。その中には2月亡くなった、新型コロナウイルスによる肺炎の発生初期に警告を行ったことで知られる李文亮(リー・ウェンリアン)医師も含まれており、中国ネットで話題になっている。

中国湖北省武漢市の病院に勤めていた李医師は、新型コロナウイルスに関する警告を行ったのち、「デマを流した」として同市の警察から訓戒処分を下された。その後、中国で新型コロナウイルスの感染が広まると、一転して英雄と評されるようになった。しかし、感染患者を治療する中で自身も感染し、2月7日に死去した。この出来事は大きな波紋を呼び、中国政府は同日、同市に調査チームを派遣すると発表した。

ところが、調査結果が公表されないまま、李医師への称号授与が発表された。そのため、これを伝えた中国メディア・中新経緯の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)のコメント欄には、ネットユーザーから「調査の結果は結局どうだったの?栄誉は栄誉、結果は結果。2つのことは1つにはならない!」「それで終わり?彼の家族は?謝罪は?」「李医師に訓戒処分を下した人は処分しないの?」などの声が相次いで寄せられた。

また、「(称号が)何の役に立つんだ」「もう亡くなったのに何の意味が?」など、称号授与の意義を疑問視する声も出ている。

一方で、「亡くなってしまった人が生き返ることはできないが、これも1つのあるべき態度と慰霊だ」という声に多くの共感が集まっている。(翻訳・編集/毛利)

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