人民網日本語版 2020年2月16日(日) 5時50分
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北京大学の動物学博士で、カリフォルニア大学バークレー校ポストドクターの李娟氏はこのほど、国内外のユキヒョウ研究・保護機関と協力し、保全生物学の国際誌に論文を掲載し、的を絞った保護策を打ち出した。
北京大学の動物学博士で、カリフォルニア大学バークレー校ポストドクターの李娟(リー・ジュエン)氏はこのほど、国内外のユキヒョウ研究・保護機関と協力し、保全生物学の国際誌「Biological Conservation」に英文の論文を掲載し、的を絞った保護策を打ち出した。中国のユキヒョウ研究者が世界のユキヒョウ保護策に対して先駆けて科学的な提案を行ったのはこれが初めてでもある。科技日報が伝えた。
注意すべきなのは、内外のさまざまな原因により、ユキヒョウの頭数が世界最多であるにもかかわらず、中国は1970年代から現在に至るまで世界のユキヒョウ保護の「参加者」にとどまっていた。今回のユキヒョウ研究で、中国は「リード役」になった。この立場の変化にはどのような情報が含まれるのだろうか。これは責任を意味する。野生動物の研究・保護の現状をめぐる中国の責任はさらに重くなる。これは中国主導の国をまたぐユキヒョウ研究・保護の現在と未来にとっては喜びと不安が半々。
不安とは、研究と保護の努力は単にユキヒョウを保護するのではなく、生態系全体に恵みをもたらす必要があることだ。野生動物保護は誰にも責任があり、法の下でいかに効果的な保護を行うかが、我々の眼前に突きつけられた課題だ。また、中国の民間組織が2018年に共同発表した「中国ユキヒョウ調査・保護の現状」報告書によると、すべてのユキヒョウ分布国においてユキヒョウの基礎データが不足しており、それが原因で詳細な保護目標と保護計画の策定が困難になっている。高原環境では野生動物の密度が低い。人々は20数年前、1頭のユキヒョウの生活範囲を58平方キロメートルと試算した。だがより正確なGPS搭載の首輪を使用したところ、この数値が一挙に1590平方キロメートル以上に拡大した。幅広い地域には、多くの山と氷河が存在している。ユキヒョウは朝と夕方に警戒心が強いという習性も研究・保護を難しくしている。
喜びとは、野生動物の国をまたぐ研究・保護が世界ですでに主流になっていることだ。この微妙な立場の変化は、中国のユキヒョウ研究の科学研究能力が向上し、中国のユキヒョウ研究者が、ますます多くの国際的アジェンダで発言権を持つようになっていることを意味する。中国のユキヒョウ研究・保護への重視の強化は、中国の研究・保護者の研究発表を後押ししている。さらに世界のユキヒョウ生息地と個体群の3分の2が中国に分布している。この重要動物の保護における中国の重要な地位により、世界も「中国の声」と「中国の行動」に期待している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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