Record China 2020年2月17日(月) 10時0分
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12日、新浪新聞の微博アカウント・頭条新聞は、「マスクを不当に値上げして販売した」として処罰された中国の薬局に関する当局の説明を伝えた。写真は1元硬貨。
2020年2月12日、新浪新聞の微博(ウェイボー)アカウント・頭条新聞によると、湖北省洪湖市で1枚0.6元(約10円)で仕入れたマスクを1元(約15円)で販売した薬局を当局が処分した。しかし、世論の反発を受け、当局は再調査を行うと発表した。
湖北省洪湖市の市場監督管理局は、「1月28日に消費者からの通報があり調査したところ、華康大薬房(薬局)は同月23日に仕入れた4万4000枚の使い捨てマスクについて、仕入れ値は1枚0.6元だったのに対し、販売価格は1元で、中国語のラベルがなかった」とした。同局はこの薬局が「公衆衛生一級呼応期間に、関係する医療品、消毒商品などを値上げしてはならない」および、「販売する商品が原価を参照しておらず、仕入れ額の15%を超える金額で販売すると不当な値上げ行為となる」との規定に抵触したと指摘。薬局の「違法な売り上げ」1万4210元(約23万円)を没収し、4万2630元(約67万円)の罰金を科した。
これに対し、中国のネットユーザーからは「こんなにも良心的な価格で取り締まったら、どうやって操業再開できるんだ?工場が喜んで生産するだろうか?」「私が薬局の店長だったら入荷しても絶対にマスクは売らないね。骨折り損のくたびれもうけじゃないか」「これが問題ある価格かどうか、みんなに聞くべきではないか?」「これではいつまでたってもマスクが手に入らない」「湖北省はシステム全体が機能不全になっているのか、そうでなければ全体が救いようのない愚かな状態になっている」など、当局の対応に批判的なコメントが殺到した。
観察者網によると、同薬局を経営する毛(マオ)さんは「薬局はこうした時期に値上げすべきじゃない。最近は経営を娘婿に任せていて、よくコミュニケーションができていなかった。仕入れ価格がずっと上がっていたようで、今回販売価格を上げたことも私には言っていなかった」と説明。現在は0.9元(約14円)で仕入れたマスクを1元で販売しているという。なお、当局の処分について不服を申し立てるつもりはないそうだ。
一方、騒動が大きくなったことを受け、洪湖市委員会宣伝部は「処罰に関して再調査する」としている。(翻訳・編集/山中)
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