<コラム>マカオでカジノ再開決定、しかし越境できず険しい再開

澤野勝治    2020年2月18日(火) 23時10分

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マカオ政府は2月17日、定例記者会見の中で、2月5日から臨時閉鎖していたマカオ市内の全てのカジノの営業を2月20日0時から営業再開することを決定した。

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マカオ政府は2月17日、定例記者会見の中で、2月5日から臨時閉鎖していたマカオ市内の全てのカジノの営業を2月20日0時から営業再開することを決定した。

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ただし、臨時閉鎖解除後でもカジノ側の準備が整わない場合、30日間の開店猶予の申請ができる。ただし開店日から30日後には全てのカジノは開店しなければならない。

再開する前提の条件は衛生局の要求をクリアすること。従業員と客の安全を優先すること。具体的にはテーブルとテーブルの間の距離の設定やテーブルの数の調整で対処すること。

主要6社との再開準備の会議では、客からの需要が低くなっているため、開店を先に伸ばしたいと主張するカジノもあった。その辺りは各社とも、法律やIRとしての契約を細かくチェックするよう各社に課題を与えた。

一部のホテルが隔離施設として使われていたが、今日、2月17日に最後の三人がチェックアウトしたため、現在、隔離施設としての使用者はいなくなった。1月30日から指定の隔離施設として107人を収容していた。

中国人または中国大陸にいるマカオの労働ビザ保持者は、2月20日以降マカオに入る場合、直近14日以内に中国に行っていないことが条件で、もし中国から来る場合は隣の広東省珠海市の指定の隔離施設に入り、14日隔離され感染していないことを証明してからでないとマカオに入れない。もしこの珠海の施設に入れない場合、マカオの指定の別の施設に入らなければならない。但しこの場合は自費となる。

なお、この決定はカジノに対してのみであり、映画館・劇場・室内遊技場・ゲームセンター・インターネットカフェ・サウナ・エステサロン・ビリヤード・ボウリング場・ジム・カラオケ・バー・ナイトクラブ・ディスコなどの臨時営業停止は維持する。

まだまだ厳しい状況が続くマカオである。

■筆者プロフィール:澤野勝治

1964年生まれ。1983年に音楽制作プロダクション、1994年制作プロダクションを設立。大手広告代理店の協力会社として中国モータースポーツに関わる。上海の台湾系レース会社で働いた後、マカオへ移住し結婚。レーシングサービス会社と一般ビジネスのサポート会社を設立。中国をはじめとするアジア圏での日系自動車メーカーのリサーチや日本車の現地適合テスト等も請負う。中華圏で最初のF1チーム・セオドールレーシング(1977-1983年)のセカンドジェネレーションチームを2013年に立ち上げ現在に至る。現在は新世代ゲームのプロジェクトに参画し、マカオ・台湾・日本での共同プロジェクトのオーガナイズをメーンに各種コンサルティング業務を展開している。

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