<コラム>香港滞在記 とにかくすごいパワーの香港のおばちゃん

茶妹小丸子    2020年2月22日(土) 23時20分

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2月10日から14日まで香港に行ってきた。まさか香港もウイルスにやられてしまうなんて昨年10月にチケットとホテルを予約した時は想像もしなかった。

今回2月10日から14日まで香港に行ってきた。まさか香港もウイルスにやられてしまうなんて昨年10月にチケットとホテルを予約した時は想像もしなかったので、出発の一週間前まではどうしようかと悩んだが、一緒に行く香港の友人3人とSNSでやり取りをして、香港の様子を逐一聞いたりして行くことを決めた。一緒に行く娘とも何度も話し合い、娘も「行きたい!美味しいものを食べたい!」とのことで出かけることにした。

香港空港に降り立った時に見た光景はガラーンとしていて活気がなく、死んだような状態だった。ホテルに着いて周辺を歩いていても、人は少なく、あのいつもの活気のある香港とはまるで違っていた。まあ、この騒ぎが出るまで如何に中国人のお財布が頼りだったのかがわかるとも言えるが、この人の少なさは中国本土の人が香港に割と自由に来る前の30年以上前の香港かもしれない、つい一昨年までの香港は中国人頼みの香港の仮の姿なのかもしれない、とも思った。

街に行けば、レストランやホテルは不特定多数の人間が触るところは一時間毎に消毒をしていた。もしかしたら今の日本より清潔かもしれないと思った。

香港に着いた翌日は香港人の友人と約束していた。30年ぶりになるだろうか?昼は友人も自分のサークルの仲間を数人連れて来て一緒に飲茶をしてくれるというし、夜は夜で飲茶のメンバープラス数人が来て夜の海鮮料理を皆で食べようと言うのだった。昼に友人から指定された場所に行ったらもう約束の場所に数人が到着していた。待っていたメンバーの中には数年前に日本に来た時に会った久しぶりの人もおり、いつもフェイスブックで話をしていた人ともやっと対面できた。皆私と娘を歓迎してくれた。特に娘は私の友人以外は初めて会う人ばかりだったが、皆娘にとても優しくしてくれて、食べ物を娘によそってくれたりした。娘はまだ中国語の初歩の初歩しかわからないので皆さんと流暢に話はできなかったが、皆さんはそんなことも意に介さずに娘に気を使ってくれた。

そして、出てきた飲茶はとても美味しく、日本ではおよそ食べることの出来ない物ばかりだった。そして皆さんよくおしゃべりしてよく食べる食べる!(笑)もうすごいパワーだ!

食事が終わり、皆さんは私たち2人を周辺の漢方の材料や乾物の卸売市場の通りに案内してくれた。ここにはこのご時世のせいか、ウイルスに打ち勝つ免疫力アップの漢方茶を飲もう!のような宣伝もあった。私も思わず買った。(笑)

そして、一駅歩くと、その駅の壁画には立体の壁画芸術があり、香港の街並みが描かれていた。壁画芸術を見た後に地下鉄とバスを乗り継ぎ、どこに行くかとバスから外の景色を見ていると、そのうちに香港島から海底トンネルを走り始めた。そして出たところは九龍地区だった。

着いたところで違うバスに乗り換えるというので、皆さんに従ってバスに乗ったら、今度は30分ほどバスに揺られて行くという。そしてまたまた外の景色を見てみると九龍のにぎやかな地区とは違い、田園の風景のような場所が見えてきた。まるで日本のどこかの局の路線バスの旅のようだった。そして着いたところは青山海鮮城と書いてあった。中に入って見ると、まるで水族館のような珍しい魚が一杯水槽に泳いていた。そう、ここは香港の新界地区の海鮮料理を食べるところだった。

まず水槽に泳いでいるいろいろな魚や貝やエビカニが沢山あった。皆さんは材料を見ながらあーだこーだと皆で相談していたらしい。購入に至るまで30分くらいかかっただろうか。やっと決まったようだったので指定のレストランに移動した。レストランに着いた後に私が持ってきたお土産屋や皆さんが持ち込んだお菓子などを広げて分けていた。

そうこうしているうちに料理がどんどん出てきた。日本ではおよそ食べることの出来ない物がたくさん出てきた。そして、皆さんよくおしゃべりして、よく食べる!これぞおばさんパワーだ。日本と変わらない、いや、むしろ日本人よりもすごい!でも、私は香港人の食事スタイルは好きだ。気の合う友達とワイワイ話しながら食べる食事は美味しく感じるし、食欲も増すと思っている。香港も日本もおばさんパワーは健在だ。これが元気の源かもしれないと思った。今回私と娘が行くのを知って、皆さんは最高のもてなしをしてくれたのだ。これが何よりもうれしかった。

■筆者プロフィール:茶妹小丸子

1967年生まれ。千葉県出身。中国浙江省杭州大学(現浙江大学)漢語進修コースに1年留学。広西チワン族自治区外貿公司駐日本代表事務所に5年の勤務、上海に4年間駐在した経験を持つ。バリバリのキャリアウーマンでもない、半分パートタイムで半分専業主婦が30年間自分の目で見て聞いた事を日本の皆さんに紹介できたら!と思っている。

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