Record China 2020年2月22日(土) 12時20分
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20日、新華社は、新型コロナウイルスの感染が拡大した中国に敢えて戻った日本人女性のエピソードを紹介する記事を掲載した。写真は長春市のタクシー。
2020年2月20日、新華社は、新型コロナウイルスの感染が拡大した中国に敢えて戻った日本人女性のエピソードを紹介する記事を掲載した。
記事によると、かつて吉林大学に留学して中国語を学び、今は長春市で外国語スクールの副校長を務める山崎由美子さんは1月26日、新型コロナウイルスの感染が拡大するさなかに日本から長春に戻った。その際、現地のタクシー運転手からは「そりゃあんた、『逆行』じゃないか」と驚かれたという。日本の大学に通う息子、そして中国にいる夫からは長春に戻ることを止められたが、学校や生徒たちを放っておくわけにはいかないと反対を押し切った。
長春市と友好都市関係にある宮城県仙台市出身の山崎さんは、「東日本大震災の時に、長春の人たちが『日本のみなさんがんばれ』という横断幕を出してくれ、大学生たちがボランティアで募金を集めてくれたことが忘れられない。第一線で患者を救う手伝いはできないが、中国に戻って教壇に立ち、生徒たちを安心させることはできる」と語ったという。
地域の行政やコミュニティーが「逆行」して中国に戻ってきた山崎さんを気遣った。また、山崎さんには教え子たちという強い味方がたくさんいるとのこと。「山崎先生、一緒にいてくれてありがとう」「先生、安心して。私たちはいつでもあなたを支えるから」。そう語る生徒たちとともに、ウイルスと戦う中国や関係者にエールを送る活動を行い、地域のボランティア活動にも積極的に参加しているという。
18日には長春市で多くの企業が活動を再開し、コミュニティーも人の出入りが多くなったそうだ。そこで、山崎さんたちボランティアは朝から零下十数度の厳冬の中、建物の周囲を消毒する作業を行った。極寒の中での屋外消毒作業は非常につらかったというが、「それでも、外国人として中国の『戦疫』に参加していると思うと、がんばろうという気持ちになった」と山崎さんは話したという。(翻訳・編集/川尻)
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