Record China 2013年10月28日(月) 9時44分
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25日、中国・南京市の明孝陵で、外国語で書かれた清の時代の石碑2基が発見された。当時の外国人観光客に落書きをしないよう呼びかける内容の文章が6カ国語で書かれているという。写真はその石碑。
2013年10月25日、中国・江蘇省南京市にある明の太祖洪武帝朱元璋と后妃の陵墓・明孝陵でこのほど、外国語で書かれた石碑2基が発見された。揚子晩報(電子版)が伝えた。
明孝陵を観光していた徐(シュー)さんは、文武方門東側と門内碑殿東側の2カ所に置かれた石碑に、中国語ではない言葉が書かれているのを発見した。石碑の高さは約1.5m、幅は約60cm。碑面の最上部には篆書で大きく「特別告知」と中国語で書かれており、その下は6つに区切られ、それぞれに異なる言語で文章が書かれているのが見てとれる。
南京市中山陵園管理局宣伝教育所の王韋(ワン・ウェイ)氏によると、この2基の石碑にはそれぞれ6カ国語で落書きをしないよう外国人に呼びかける内容の文章が書かれているという。清の宣統元年(1909年)、当時の両江洋務総局と江寧府知府会がこれを建てた。「清朝末期には多くの外国人が明孝陵とその周辺の名所旧跡を訪れるようになったが、彼らのなかには石碑や建造物などに落書きをする者も多く、当時の政府はその対応に苦慮していた」と王氏は説明。
こうした状況に立ちあがったのが、現在の江蘇省、安徽省、江西省に相当する地域を管轄していた両江総督で、彼は2カ所の政府機関に6カ国語碑文の石碑を作らせる一方、明孝陵の参道にある石碑にはすべて木の柵を設けるよう指示。これにより、石碑にいたずらする外国人観光客は激減したという。しかし、明孝陵で最も有名な石碑・大明孝陵神功聖徳碑には、清朝末期にここを訪れたロシア人と思われる外国人の落書きが今も残っている。(翻訳・編集/本郷)
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